映画『大統領の陰謀』基本情報

1976年/アメリカ/138分/カラー

監督:アラン・J・パクラ

出演:ダスティン・ホフマン、ロバート・レッドフォード、ジェイソン・ロバーズ ほか

 

 

 

『大統領の陰謀』 【6-5】

 

 

 ボルボといえば、角張ったエステート(=ステーションワゴン)の「240」シリーズが日本でも人気だった。同じ240系のセダンも、3ボックスのせいか更にカックカクに見えて、これまた魅力的だった。個人的には140系以降のボルボは、セダンの方が好きです。幾度か親会社が代わったが、今でもボルボにはスタイリッシュなデザインの車が多い。

 

 ボルボのアイデンティティとなる四角いカタチのボディを纏った「140」シリーズが登場するのは、1966年。1968年に登場する高級セダンの「164」も、140系をベースにしたもの。これ以降は、ざっくり言えば、200系(240/260)、700系(740/760)、そして更にその後が900系(940/960)と850で・・・・・・いや、850も、すっかり見かけなくなってしまいました。

 

 現代のボルボからは既にスクエアなイメージは希薄だけれど、140系以前のボルボは、丸みを帯びた粋なスタイリングだったのだ。それが、「120」シリーズ。120系の前は、更に丸っこいPV444/544になるけれど、それはまた別の機会に。

 

 1956年に、PV444/544系から一気にモダンになった「120」シリーズ。名前の由来は“アマゾーン”或いは“アマゾネス”とも呼ばれる、ギリシア神話に登場する勇猛果敢な女性戦士の一族から。速く、強く、美しいクルマのイメージで“アマゾン”という車名を発表したボルボだったが、ドイツのオートバイ・メーカーであるクライドラー社が既にこの名を登録していることがわかり、クライドラー社と交渉の結果、国内ではアマゾンという名を使用し、海外では120、121、122・・・といった数字の名前をつけることで合意した。それでも“アマゾン”という名は、その曲面を多用した優美なボディと重なったためか、スウェーデンの内外問わず、愛称として呼ばれることになった。

 

“続く”