映画『レインマン』基本情報

1988年/アメリカ/134分/カラー

監督:バリー・レヴィンソン

出演:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリノ ほか

 

 

 

『レインマン』 【5-2】

 

 

 チャーリーは途中で道を引き返し、明日行われるという葬儀の準備をしてから空港の駐車場に自家用車を預けると、飛行機で故郷のシンシナティに向かった。スザンナも一緒だ。2歳の時に母親を病気で亡くし、16歳の時に父親が宝物のように大事にしていた旧い高級車を無断で乗り回したことが発端となり、父親と喧嘩別れし家を出で、それきりだったのだ。

 

 父の弁護士ムーニー氏から遺言状の内容を聞くために、墓地からビーチクレスト通りの立派なお屋敷に向かうチャーリー。絶縁状態だったとはいえ、屋敷で聞かされたその内容は不可解なものだった。実の一人息子チャーリーに贈られたのは、件の旧い高級車一台、そして品評会での受賞歴がある屋敷の庭のバラだけだった。およそ300万ドルに相当する父親の全財産は、謎の受取人の信託財産となるというのだ。怒心頭に発し、納得のいかないチャーリーは信託銀行に虚実交えたトークで探りを入れ、管財人と受取人の居場所を突き止める。早速スザンナとともに、二人がいるウォールブルック・ホームという建物を探して、父親の愛車のステアリングを握るチャーリー。それは、想定外の事柄が次々と起こる、長い旅のはじまりでもあった・・・。

 

 チャーリーが久しぶりに戻ったビーチクレスト通りの実家で、ガレージの電動シャッターを上げる。そこで姿を現すのが、不幸にも親子の絆を引き裂く原因となった、アメリカを代表する大型高級車、そう、1949年型 “ビュイック ロードマスター コンバーティブル”だ。

 

“続く”