映画『007/ドクター・ノオ』基本情報

1962年/イギリス映画/105分/カラー

監督:テレンス・ヤング

出演:ショーン・コネリー、ウルスラ・アンドレス、ジョセフ・ワイズマン ほか

 

 

 

『007/ドクター・ノオ』 【6-1】

 

 

 “00”(ダブル・オー)のナンバーを持つイギリス諜報員ジェームズ・ボンドの活躍を描く人気シリーズ第1作と云えば、皆さんご存知、1962年製作のイギリス映画『007/ドクター・ノオ』。

 

 日本初公開は1963年で、邦題は『007は殺しの番号』。自らの意志で殺人を犯すことを認められた「殺しの許可証(00=ダブル・オー)」ナンバーを持つ要員という意味からすれば、確かに伝わりやすい邦題。非情な感じ、ハードな雰囲気が出ているので、この題はアリだと思う。のちに第1作のタイトルは『007/ドクター・ノオ』で定着する。この“No”の表記を、“ノー”とせずに、“ノオ”としているのが、個人的には好きですね。

 

 公開当時のポスターでは、ジェーム「ス」・ボンド、「アーシュラ」・アンドレス、ジョ「ゼ」フ・ワイズマンと記載されているけれど、ここではジェーム「ズ」・ボンド、「ウルスラ」・アンドレス、ジョ「セ」フ・ワイズマンの表記で行かせていただく。ちなみにシリーズ第2作の『007/ロシアより愛をこめて』(1963年製作)の日本初公開時の邦題は、『007/危機一発』(“髪”ではなくて)。こちらは明らかに、のちに定着した直訳に近い題の方に軍配が上がるし、このシリーズのセンスに合っている。

 

“続く”