遺伝子操作により巨大化した動物が破壊の限りを尽くすという内容。主演はドウェイン・ジョンソンで、監督はブラッド・ペイトン。この組み合わせは「カリフォルニア・ダウン」と同じ。要するに典型的な「おバカ映画」なのだが、それはそれで結構。大迫力の映像で、スカッとした気分になれればいいのだ。が、予告編ではかなり面白そうだったのに、実際には期待外れだった。これなら「カリフォルニア・ダウン」の方が良かった。
冒頭、崩壊寸前の宇宙ステーション。シカゴに本拠を置くエナジー社はここで遺伝子操作の危ない実験をしていたのだが、実験動物が暴走。ケリー・アトキンズ博士(マーリー・シェルトン)はサンプルを持って、脱出ポッドに乗り込んだが、そのポッドは地球の軌道上で爆発。サンプルの中身が地上に散乱してしまう。
元特殊部隊員で霊長類学者のデイビス(ドウェイン・ジョンソン)はゴリラのジョージの異変に気付く。どんどん巨大化・狂暴化していくのだ。デイビスは、エナジー社の元遺伝子研究者だったケイト(ナオミ・ハリス)と共に解毒剤を入手しようとするのだったが・・
巨大化する動物は全部で3つ。ゴリラと狼とワニ。ゴリラはジョージという名前でデイビスとは友達。「おさるのジョージと黄色い帽子のおじさん」の関係だと思えばわかりやすい。興味深いのはジョージが白いゴリラであること。所謂「アルビノ」なのだ。ビジュアル的にもこれは良い目の付け所だったと思う。
ジョージと狼のラルフは、10数メートルにまで巨大化する。ワニはさらに大きいのだが、これら巨大獣の縮尺がちょっと変な気がした。ビルを破壊したり、戦闘機やヘリコプターと戦うシーンでは、もっと巨大に、そう50メートルはありそうに見えたシーンもあった。
いくらおバカ映画でもこのあたりはちゃんとやって欲しいものだ。
また狼の出番が少ないのも不満。この狼はムササビのように空を滑空できる設定なのだが、そんなシーンは一度だけ。
エナジー社の本社があるのはシカゴの旧シアーズタワー。黒色の美しいビルだ。巨大獣を刺激する音波をこのビルの屋根にあるアンテナから発信していて、獣たちはそれを止めにやって来るというわけだ。キングコングよろしくジョージがこれによじ登るのだが、ワニも登ってきて、なんとタワーが崩落してしまうのだ。まるで「911」におけるワールドトレードセンターのように。このシーンは予告編でちらっとやるので、楽しみにしていたのだが、大したこと無かった・・
映像的な完成度が低いのもダメ。最新の作品としては巨大獣たちの動きをはじめ、随所にチープさを感じてしまった。
ミリタリーオタク的な観点では少しは楽しめる。攻撃機のA-10とシカゴの市街地で戦うのだが、あっけなくやられて墜落してしまった。また、空爆のためにB2爆撃機も発進する。
