クイズから始まる映画紹介!
『オーメン』で、
人里離れた山の上の教会に入る主人公。
中に入った場面で、
決して写ってはイケナイ物が!それは何?
6月6日ということで恐怖映画の傑作『オーメン』です。
6月6日 午前6時に生まれた「悪魔の子」ダミアン。
666は、旧約聖書で「獣の数字」と呼ばれており
ダミアンの頭には、666のアザが…
グレゴリー・ペック演じる主人公・ロバートは
妻に死産だったと伝えられず、代わりの赤ん坊を迎え入れる。
やがて、次々に不吉な出来事が起こり始める…
1976年公開当時、小学生だった私は「独占! 女の60分」
という情報番組で紹介されていたのを見たのですが
普段は、なぜかセクシーな映像が多い番組だったので
おっぱい目当てで見ていた私…
ショッキングな映像が怖すぎてトラウマに!
それから40年以上、本作を観ることが出来なかったのです。
映画の物語も恐ろしいのですが、その舞台裏でも
・撮影で、俳優が乗る予定だった飛行機が、墜落し乗客は死亡。
・撮影期間中に行きつけだったレストランやホテルを政治犯が爆破!
・動物園での撮影後、飼育員がライオンに襲われて死亡。
などなど、不吉な出来事が次々に起こり「呪われた映画」と呼ばれている。
そんな本作で、人里離れた山の上の教会に入って場面で
決して写ってはイケナイ物が写っているのです!
それを紹介する前に、今回も
誰かに自慢したくなる自慢したくなるミニクイズを!
クイズ①
妻のキャサリンが、吹き抜けの2階部分から落下する場面。
その高さ、衝撃をアピールするために
金魚鉢が落下して割れるカットがあるのですが…
実は、金魚鉢に入っていたのは金魚ではありません。
それは何?
ちなみにキャサリンの落下は、
演じる女優がスタントを拒否したため
壁に床面を貼り付けて、台車で横移動移動する形で撮影しました。
単純なトリックですが、直前の金魚鉢の映像が効果を発揮しています。
ヒント
生きた金魚は使わず、金魚に見立てたある物が入っていました。
© 20th Century Fox
© 20th Century Fox
正解は、缶詰のイワシに色を塗って入れた。でした。
作品の内容に反して、「生き物の命を犠牲にしたくない」
という監督のこだわりだったのです。
クイズ②
当時としても低予算で製作されたオーメンですが…
完成品を観た上層部は、追加予算を出し
撮り直しを要請しました。それは、どんなシーンでしょう?
基本的に「ネタバレ」をせずに作品紹介をしたい当ブログですが…
ヒント 『オーメン』は大ヒットし
映画3部作と4作目にTVドラマまで製作されます。
オリジナル脚本が原作の本作。
当初は、荒唐無稽なオカルト現象も含まれていましたが
現実に起こりうるアクシデントを繰り返すことで
偶然なのか? 呪いなのか? を曖昧にし
疑心暗鬼になった主人公が追い詰められていく・・・
© 20th Century Fox
正解は、ラストシーンを追加した。
監督は「ホラー」ではなく「サイコサスペンス」と捉えていた。
子供を取り換えるという罪を犯した主人公は理性を失い
ダミアンを悪魔の子と信じ、ついに我が子を・・・
本来のラストでは、ダミアンは死んでしまう。
しかし、ヒットを確信した上層部は
続編を作るためにラストの変更を要請したのだ。
まぁ、続編のタイトルに「ダミアン」の名前がある時点で
ネタバレかどうかは微妙かも(笑)
ラストカットは、父の葬儀に参列するダミアンが振り返り
カメラ目線でジッと見つめ、真顔からしばらくしてフッと笑う。
© 20th Century Fox
DVDのコメンタリー解説によると
監督は「絶対笑うなよ」と指示していたが
子役は耐え切れず、思わず笑ってしまった。
しかし、監督はコレを気に入り、そのまま使用。
ネットには、笑わせるためにスタッフが変顔をした!
という情報もあるが・・・
コメンタリーには、その話はない。
そんなことをして、吹き出してしまったら台無しである。
ただ、何度も「笑うなよ」と念押ししたようなので、
子役が意識し過ぎて、笑うように仕向けた可能性はある。
しかしココは、映画史に残る名ラストカットが、
実はNGカットだった!としておいた方が伝説としてロマンがある。
さて、表題のクイズ!
人里離れた山の上の教会に入る主人公。
中に入った場面で、
決して写ってはイケナイ物が!それは何?
ダミアンの秘密を探る主人公は
人里離れた山の上の教会を訪れます。
丘の上に建つ教会を見下ろすロングカットが挿入され、
中に入る主人公。おごそかな礼拝堂。そして・・・
© 20th Century Fox
窓の向こうには…高層ビル群!
外観と中の撮影は別の教会だったのだ(><)
初見では、内容に引き込まれたこともあり全く気が付かなかった。
が、DVDのコメンタリーで解説されていた。
ちなみに私は、DVDのBOXを購入して観たが
当然1が一番面白く、2、3で若干トーンダウン。
4は、3部作完結後、製作されたテレビで
作中の時代設定も後。
登場人物などは共通していないが連続性はある。
個人的には、なかなか見応えがあった!
一見の価値がある正統続編と言える!と思う。
一方で、BOXには2006年盤のリメイクも同梱されているが
こちらは、違う事をしよう!とし過ぎた感じでイマイチ…
映画好きなら観ておきたい1本『オーメン』
ドラマ版も制作され、前日譚も発表されている。
この機会に、ぜひご覧いただきたい!