【天使にラブソングを…2】 | シネフィル倶楽部

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洋邦ジャンル問わず最新作から過去の名作まで色んな作品ついて、ライトな感想や様々な解釈・評論を掲載orつらつらと私「どい」こと井戸陽介の感想を書く場にしたいと思います!観ようと思ってる作品、観たい過去の作品を探す時とかの参考書みたいに活用してもらえればと♪

『Joyful, joyful lord we adore thee~♪』

ということで、今回は最近の作品ではありませんが、不朽の名作をご紹介♪

『Sister Act 2:Back in the Habit』
[邦題:天使にラブソングを…2]
(1993)


小さい頃から本っ当に世話になった作品♪

主演のウーピー・ゴールドバーグのオーラがすごい&いや~、ローリン・ヒル若い(笑)

観た人は「何を今さら」と思って読んで下さい(笑)

未鑑賞の人は……絶対観て(笑)

観た事ないって人少ないだろうな~と思ってたら…やっぱり自分より下の世代の子とか、観てないor観たけどあんま覚えてないって子が結構多い印象が。。。

まぁ、確かに最近は地上波のロードショーなどではあんまり放送しなくなりましたもんね…自分がもっと小さい時は「あ、またやってる」って感じでよくやってた気がします。ちょっと淋しいですね(T_T)

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■映画について
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作品の紹介ですが…こればっかりはわざわざストーリーを長々語るのはやめます。

ラスベガスのショーガールが型破りなシスターに扮して、音楽を通して前作では教会を、この続編では高校を救っていくお話ですね♪

前作『SISTER ACT』が公開されたのが1992年なんで、驚く程早いスピードで続編が製作されてるんですね、この作品。

あと、これは最近知ったのですが、この作品はハリウッド史上初めて、ヒットした作品の続編をアフリカ系アメリカ人が監督したっていう歴史的意義も持っているそうです。

監督はビル・デュークという方。

色々なところに時代を反映していたり、結構観るところも聴くところも多い作品です。

あとちょいちょい挟んでくる笑いもやっぱり面白い(笑)

結構、最初に観てから音楽シーンだけの虜になっちゃう人が多くて、映画全体を観る事が少なくなっちゃうかもなので、映画的な面白さもいくつかご紹介(^^)



まず、前作で深まったシスター達とデロリスの絆が冒頭で描かれています。

しかもマギー・スミス演じる修道院院長が前作でだ~いぶクラリスに感化されたのか(笑)頭が柔らかくなっていて、デロリスの協力を得たくて説得する下りはうま~い事デロリスをやり込めます(笑)


ちなみに、名優マギー・スミスはハリー・ポッターシリーズのマクゴナガル先生ですね♪

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こうしてデロリスは再び「シスター・メアリー・クラレンス」に(笑)

「またこの格好をするとは思わなったよ…」

…でしょうね~(笑)

でも最初の格好よりそっちのが似合ってる気がしちゃうのは気のせいでしょうか(笑)

こうして、シスター達が社会奉仕先として通う高校で、音楽教師をすることに(笑)

このクラスがまぁ…最初やりたい放題のとっ散らかり放題(笑)


そして、この音楽クラスに最初に出向くシーンで面白かったのが字幕の妙(笑)

生徒のいたずらによって音楽教室の表示「MUSIC CLASS」が「MUSIC ASS」に(笑)

でも実際の文字面ではなく、洒落の方向性を日本語で表わすには…と翻訳家の方がうまいこと考えてくれたみたいで、字幕では「音楽クラス」→「音楽コロス」となっていました(笑)

うまいっ♪

あと、今回は前作に比べて登場人物の幅が広がっているのが続編として成長している部分じゃないでしょうか。

シスターはもちろん、神父も数が増え、高校の関係者、生徒達、親などなど。

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■劇中音楽について
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いろ~んな名曲などの音楽はやはりこの映画のもう一人の主役!

♪♪Oh Happy Day


音楽クラスのメンバーで組んだ聖歌隊、初めての舞台で歌う曲ですね。

しかもそれが対外的なステージではなく、同じ学校の生徒や先生に向けたステージ。

冒頭で「聖歌隊なんか恥ずかしいじゃんか!」と言っていた生徒達。

ピアノのイントロがかかり────案の定恥ずかしさと緊張で表情が硬い。

特にこの曲でソロを任されたウェスリーは緊張で喉がしまってしまい、声が前に飛びません。
ぼそぼそと呟くような、元の歌い方に戻ってしまっています。

ここでデロリス、皆がやり慣れた発声を始めます。

Oh Happy Dayって曲が「ララララ ララララ~」の発声とセットのイメージになるくらい有名なアレンジですね。

発声をやった直後、ウェスリーの響きをまとった歌声が飛び出してきた瞬間、小学生だった当時鳥肌が立ったのを覚えています。

また、その後のハイトーンボイスの、まぁソウルフルなこと!!


演技というか物語を語る上で、大事なんじゃないかなーと自分が思っているのが「リアクション」。

例えば演技が下手な主役が物語上大事な一言を放ったとしましょう。

…下手だからその一言だけだとなかなか刺さらない。

でもそれを演技派の役者さんが、巧い表情のリアクションで返したとしたら、格段に説得力が出ますよね。

逆も然りで、どれだけすごい事/大事な一言があったとしても、それを受ける側のリアクションがしょっぱかったり説得力がなかったりすると、観てるこっちとしては醒めてしまいます。

そういう基準で行くと、このハイトーンボイスが飛び出してきた時の、ウーピーのリアクションはもうね…ピカイチ!!

これ演技じゃなくて実は撮影でも本当にサプライズだったんじゃないの?!って思えるくらい(笑)

♪♪In the still of the night / Boyz Ⅱ Men

主人公達の高校の一つ前の高校が歌うんですが、意外に流されがち(笑)
これも名曲ですねぇ。もともとはFive Satinsの曲だった(?)とか。

♪♪Ain't No Mountain High Enough / Sister Act 2 ver.

この作品用にゴスペル風にアレンジされてますが、原曲はこちら↓。

♪♪Ain't No Mountain High Enough / Marvin Gaye&Tammi Terrell


これも最後まで楽しい気持ちにさせてくれてますね~。

皆の歌う姿を映して、最後のエンドロールも楽しいものに♪というスタッフサイドの気持ちが伝わってきます。

これはただの自分の持論ですが、『エンドロールが終わるまでが映画』ではないでしょうか。
映画を締めくくるエンドロ-ル、これも映画の大事な一部だと思います。

音楽や映像で色々な工夫がされて面白い映画だってあるし、もしかしたらエンドロール後にも何かあるかもしれない、しかもエンドロールにも掲載順や表記などで制作事情の裏側が結構反映されてたりとか面白く観れたりもします。

映画を観に行った際は、是非最後まで観てあげて下さい♪
(もちろんトイレを我慢しろとは言わないのでw)

自分は場内が明るくなるまで絶対席は立ちません(笑)

♪♪Joyful Joyful


有名すぎて特には言わずとも…(笑)

大学からR&B/ゴスペルのボーカルサークルに入ったり、今もたまにR&BやらSoul含めたライブをしたりしていますが、もとを辿ればこの映画が全てのきっかけです♪


この曲の皆の雰囲気が楽しそうで、格好よくて、羨ましくて…っていうのを子供の頃からずーっと思ってたのか、大学の新歓で、少し離れたステージからその曲が流れた時には一緒に回ってた友達ガン無視してそっちに突進して行きました(笑)

そのまま入部を即決(笑)

今の自分の生活を考えると、この映画を観たことが今も色濃く影響しているんだなーと。
観なかったら全然違う今になってただろうなーと。

…すみません、完っ全に私的な話になってしまいました(笑)

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■実はアノ人も…
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劇中、最初の頃教室で化粧ばかりしてた生徒、マーガレット。

彼女を演じたのは今や海外ドラマ「ゴースト」で主演を務めるジェニファー・ラブ・ヒューイット!



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登場する生徒役は1.000人以上の応募者からオーディションで選ばれているそうなので、彼女も実力があったんでしょうねー!

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■他人の空似?
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最後ローリン・ヒル演じるリタが歌う直前、彼女のお母さんが会場に来ますが、そのすぐ後ろの席に、ダウンタウンの浜ちゃんに似た(細くしたような)日系人男性が座ってます(笑)

気付いてから、毎回彼を観るのも楽しみになってます(笑)

次観た時にちょっとチェックしてみて下さいまし(笑)

多分似てると思う…

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■ノリ方
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ローリン・ヒルが歌うJoyfulのイントロが終わり、皆が踊りながら登場するシーン。

デロリスも指揮者として観客の前に出てきますが、この時のリズムの取り方がちょーーーーーーーー格好いい(笑)

ちょっとだけ後ろに下がりながら、綺麗に裏でリズムを取って細かくノってるんですが、これがブラックミュージックの刻み方かー!と。今観てもこれは真似できないなーと思うばかり(笑)

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■あとがき
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映画の感想だか音楽の感想だか分からなくなっちゃいましたが(笑)

面白そうと思ってもらえれば幸いかと♪

是非TSUTAYAへ~!

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■予告編
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