◆オダギリ ジョー、アントニオ猪木で胃もたれ!?『悲夢』記者会見 | 映画情報なら「シネトレ」…最新映画&DVD情報 + 試写会・映画グッズプレゼント

◆オダギリ ジョー、アントニオ猪木で胃もたれ!?『悲夢』記者会見

悲夢


オダギリ ジョーと、韓国のキム・ギドク監督のコラボレーションが実現した映画『悲夢』の記者会見が行われ、主演、監督をつとめた2人が出席した。


別れた恋人の夢を見続ける男と、彼が見た夢を実行していく女が愛を深めていく物語で、“オダギリ ジョー初の本格的なラブストーリー”という宣伝文句がウリ。しかし当のオダギリジョーは「僕、ラブストーリーを演じるのは嫌いなんです。これまでも一切出演拒否してきたくらい。でも、宣伝的にはキャッチーなので、そう書いておいてもらえれば(笑)」と茶目っ気たっぷりに映画をPRした。


2人のコラボレーションは、『ゆれる』などを観たキム・ギドク監督が、こちらも元々監督のファンだったというオダギリに出演をオファーして実現。さらに映画のモチーフでもある“夢”について、2人とも“夢日記”を書いていたという共通点があったそうで、オダギリにいたっては「20代前半から“夢日記”をつけているんですが、読み返すと、内容がぶっ飛んでいて面白い。一番笑ったのは【アもたれ】という言葉。これは【アントニオ猪木を食べすぎて胃がもたれる】という意味なんです(笑)」と、とっておきのエピソードも披露してくれた。


さらにオダギリは「人間のドロドロした部分をさらけ出しながら、それをこんなに美しく描けるのは世界でもキム・ギドク監督だけ」と監督を絶賛。しかしキム・ギドク監督は、撮影現場にノートPCを持ち込むオダギリに驚いてしまったという。これに対しオダギリは「僕は作品ごとに、構成や流れをPCにまとめているんです」と説明、俳優としての“企業秘密”についても語ってくれた。


撮影が終わると、よく酒を飲みに行っていたという2人。オダギリは「撮影時間よりお酒を飲んでいた時間のほうが長いかも(笑)。僕は、監督と俳優は“戦う”部分も必要だと思っているんですが、こんなに仲良くなった監督は初めて」と約1ヵ月に及ぶ韓国での仕事を振り返ったが、「海外での撮影は精神的にも疲れる。正直、あまり海外の作品には出なくてもいいかも」と本音もポロリ。キム・ギドク監督は「この映画は、愛の限界、意識の限界を描きたいと思って撮った作品。特に中盤に出てくる葦のシーンは重要で、観終わるとその意味も分かるはず。ぜひ2度観てほしい作品です」とアピールした。



『悲夢』(PG-12)
2009年2月初旬より 新宿武蔵野館、渋谷アミューズCQN他 全国順次ロードショー
監督:キム・ギドク
出演:オダギリジョー、イ・ナヨン、チア、キム・テヒョン
配給:スタイルジャム
オフィシャルサイト:http://www.hi-mu.jp/


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