◆小林政広監督作品『幸福Shiawase』初日、石橋凌らが舞台挨拶

『バッシング』がカンヌ国際映画祭コンペティション部門出品、続く『愛の予感』がロカルノ国際映画祭グランプリ受賞など、海外でも高い評価を得ている小林政広監督の『幸福　Shiawase』が9月20日に初日を迎え、小林政広監督、桜井明美、石橋凌、橘実里が舞台挨拶を行った。

『バッシング』『愛の予感』に続き、北海道の街を舞台に、一筋縄ではいかない大人たちの“しあわせ”をあたたかく静かに描いた本作について小林監督は「観なくちゃ分からない映画をつくろうと思って、まあ、どんな映画も観なくちゃ分からないんだけど……」としながらも「堅苦しい映画ではないので、楽しんでください」とコメント。

『殺し』以来の小林監督作品への出演となった石橋凌は「3年かかってやっと公開できることになり、幸せです」と笑顔。作品自体も“幸せ”をテーマにした作品だが「この映画が、公開をあきらめかけていたけれど公開できた、というのと同じで、恋愛でも何でも、一瞬あきらめたものが叶ったときに幸せを感じます」と独自の“幸福論”を語ってみせた。

最後に小林監督は「最初に出てくるのが石橋さんです。どこに出てくるのか分からない（ような演出をした）から、石橋さんのファンに怒られるかもしれないけど……。でも、ちゃんと石橋さんに了解を得ていますので、そこのところはご了承ください（笑）」と会場を笑わせ、挨拶を締めくくった。

『幸福　Shiawase』
2008年9月20日（土）、シネマート六本木他 ロードショー
監督・脚本・製作：小林政広
出演：石橋凌、桜井明美、村上淳、橘実里、柄本明、香川照之
配給：エスピーオー
オフィシャルサイト：http://www.shiawase-movie.jp/

(C)「幸福」製作委員会