№8

日付：1985/8/8
タイトル：大逆転｜ TRADING PLACES
監督：John Landis
劇場名：新宿東急（閉館）　同時上映は「ビバリーヒルズ・コップ」
パンフレット：あり（\300）
評価：－

「ビバリーヒルズ・コップ」の公開がこの年の4月27日で、「大逆転」の方は1983年の暮れとの事。こちらの作品が抱き合わせの方なのでしょうが、全然面白くなかった記憶しかない。

2023年11月17日

WOWOWシネマ放送（2017/3/12）分を観賞。

ロッキー・バルボアの故郷フィラデルフィアの年末を舞台に、大会社を経営する老人兄弟の賭けの対象にされた2人。ハーバード大出身のエリートとホームレスの立場を入れ替えるという展開はあまりに荒唐無稽で、かつ結末も見えているだけに、大学生だった当時の私が楽しめなかった気持ちも判る。エディ・マーフィーのあのノリも鼻に付いたのかな？。でも38年経って観返すと、それなりに楽しめました。

ただすごく残念なのが字幕の台詞。明らかに黒人差別の、今となっては不適切な台詞の数々が「あんな男」みたいな当たり障りのない日本語に置き換わっているのをはじめとして、ニュアンスが全然伝わらない。当時の字幕はどうなっていたのだろう？

昔の邦画を放映する際の「一部不穏当な台詞がありますが、作品のオリジナリティを尊重し～」的な対応は、字幕の場合どうなっているのかが改めて気になりました。

「サタデー・ナイト・ライブ」出身の人気コメディアンが顔を揃えた本作。エディ・マーフィーは「48時間」に続いてのハリウッド主演映画2作目（パラマウント映画と10年契約を締結とパンフに書いてあった）、先輩格のダン・エイクロイドは「ブルース・ブラザーズ」で人気を博した後、相棒を亡くした時期。その後は名バイプレーヤーとしての地位を確立している感じ。

全てを失ったウィンソープ（ダン・エイクロイド）に救いの手を差し伸べる娼婦役で、ジェイミー・リー・カーティスが出演していた。「トゥルー・ライズ」でのシュワちゃんの奥様役が印象深いのですが、デビュー当時はホラー映画ばかり出演していて“スクリーミング・クイーン”などと呼ばれていたらしい。本作が転機となったようですが、その脱ぎっぷりにちょっとビックリ。トニー・カーティスの娘という肩書などお構いなしって感じですが、どんな思いがあったのでしょうね。

ジョン・ランディス監督は当時30歳そこそこにしてヒット作、話題作を連発していた時期で、私らの世代的にはM.Jの「スリラー」のMVなんかが印象深い監督さん。ちなみに私が最初に観た彼の作品は「ケンタッキー・フライド・ムービー」でした。パンフレットによると本作のスタッフ、キャストの平均年齢は35歳だそうです。

執事役がピッタリのデンホルム・エリオット（右端）は、「レイダース／失われたアーク《聖櫃》」「インディ・ジョーンズ／最後の聖戦」で大学の上司役も演じていました。

この後モロ出しとなりますが、そんなシーン必要？って感じ

パンフレット

・解説

・“J・ランディス,D・アイクロイド,E・マーフィ”新トリオのリッチなコメディ　筈見有弘

・ものがたり

・こんなに素敵な人たちのこんなに気分のいい映画　高平哲郎

・ジョン・ランディス

・エディ・マーフィ

・ダン・アイクロイド　※当時のパンフ記載は「アイクロイド」

・その他キャスト

・プロダクション・ノート

・クレジット