日付:1974/
タイトル:ドラゴン怒りの鉄拳 | 精武門 FIST OF FURY
監督・脚本:羅維(Lo Wei)
劇場名:? ※同時上映は「空手アマゾネス」
パンフレット:あり・中古(\200)
評価:-

 

こちらの作品の公開日は1974年7月20日という事なので、中一の夏の鑑賞。同時上映作品を全く覚えていなかったのですが、ずっと記録し続けていたノートを振り返ってみると、記録開始前作品を走り書きしたページにメモっていました(観たのかなぁ、、、覚えてないなぁ)。

 

ブルース・リーが例の怪鳥音やヌンチャクを最初に披露した作品として知られていますが、公開当時の英語版で流れていたテーマ曲も忘れ難い。香港時代の彼の作品の中では、やはり飛び抜けている気がします。

 

 

2022年9月26日

WOWOWシネマ放送(2020/10/7)分を鑑賞(英語版)。

師匠の葬儀に駆け付けたチェン(ブルース・リー)が、棺にすがって「ティーチャー!、ティーチャー!」と喚くシーン。これが当時の記憶として残っているが故に、やっぱり英語版の方がしっくりきてしまう。その身のこなしも、ヌンチャクさばきも、相手にとどめを刺す際の刹那な表情も、「燃えよドラゴン」は本作のイイとこ取りだったのがよく判る。

 

WOWOWは以前中国語版(広東語か北京語かの区別つかず)を放映していたのだけれど、この年は英語版を放映していた(番組表を見てもどちらか分からないのは問題です、WOWOWさん)。英語版では、中国語版には入っていなかったマイク・レメディオスの主題歌が公開時同様に流れていた。

ただこの英語版、翻訳された字幕が不正確で非常によろしくない。

例えば師匠を毒殺した2人の会話をチェンが盗み聞きするシーンでは、

<<中国語版>>

「菓子は?」

「あった、ここを出よう」

「死因が菓子だとバレたら俺たちがまずい」

「ウーさんはなぜ逃げろと?」

「もうここには用はないからな」

「理由はどうする?」

「お前は里帰りだと言え、俺は辞職する」

 

これが英語版だと

「あったか」

「持って来た、すぐここを出よう」

「これが先生を殺したと分かると我々は命がない」

「なぜ我々がやめるんだ」

「仕事がすめばここにいる事はない」

「俺もやめる」

 

この後のシーンでチェンがノラ・ミヤオ演じる許婚に「ウーって知ってるか?」と尋ねるシーンがあるのだけれど、英語版の字幕ではここに繋がらない。

ちなみに公開当時の英語版も確認しましたが、こんな字幕にはなっていなかった。

 

肉声が残っていないのが本当に残念ですが、YAHOO!知恵袋に「(オリジナル北京語版は)訛りの強い英語を話すキャラクターとして、『ドラゴン怒りの鉄拳』のペトロフ役と、『ドラゴンへの道』のナイフを持った黒人の声を、リーが吹き替えしています」という回答が載っていた。

早速WOWOW放送版で宴席のシーンをを確認してみると、そう言われればそんな気がしてしまう(英語版は全くの別人)。

真相や如何に?

 

 

 

ロシア人マフィアのペトロフ(右)

彼の吹替は本当にリー本人なのか?

 

 

ノラ・ミヤオは当時の映画誌のグラビアを席捲

今観てもホント可愛い

 

いい味出してる警察署長役は監督のロー・ウェイだった

 

ヤフオクで再購入したパンフレット

ドラゴン危機一発」と同じ出品者から購入。こちらも本当に状態が良い品で、この出品者の情報を失ってしまったのが本当に悔やまれる。

 

こちらもヤフオクで入手した、公開当時のバージョンのDVD

 

 

タイトルバックも今とは異なる

ここは一緒だが

 

 

オープニングのクレジットは異なっている

 

キスシーンもありました

実際のところこの2人、どういう関係だったんだろうな