№32
日付:2017/11/17
タイトル:ブレードランナー 2049 |BLADE RUNNER 2049
監督:Denis Villeneuve
劇場名:109シネマズ湘南 シアター6
パンフレット:あり(\820)
評価:★★★
 
「エイリアン」の前日譚は自ら監督し、「ブレードランナー」の後日談は他人任せ。リドリー・スコットのファンからすればそこは逆でしょと言いたいところでは。とはいえ監督ももうすぐ80歳。気鋭のフィルムメーカーとして名を馳せたのは遥か遠い昔の話。
 
前作は人類と人造人間(レプリカント)の"生存権"を賭けた攻防という対立軸が極めて明快だったのだが、今回はステークホルダーがやや複雑に絡み合う。主人公"K"(ライアン・ゴズリング)は、前作でルトガー・ハウアーが演じたロイと彼らを退治するデッカードの双方の重荷を一人で背負う事になってしまった。
 
何かを期待するというよりも、その後の世界を目撃する為に劇場に足を運んだ気分だったが、人類とレプリカントの戦いは「猿の惑星」の様相を呈し、LAPDはセキュリティが失われ、レイチェルはマリア様と化して、デッカードはすっかり萎れていた。
後を託されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は抒情性豊かな長尺の映像作品に仕立て上げているものの、デッカードが登場するあたりから話の筋がどうでもいい方向に舵を切ってゆく。
 
やっぱり続編って、前作に干渉しちゃいかんのです。レイチェルはただのセクソイド・レプリカントのままでいて欲しかった。
旧作で旅立っていった二人が残した一抹の謎は、今回も謎のまま。なんでもありのレプリカントは、果たして老化もするのだろうか?
 
前作で脚本の0版を書き上げながら途中で降ろされたハンプトン・ファンチャーが、今回も原案と脚本を担当していた。
 
 
ジョイ役のアナ・デ・アルマスが可愛いラブラブ
 
すっかりおじいちゃん
 
 
 
 
パンフレットは大判でスキャン時にはみ出た
チラシ2種
こちらの裏はハリソン・フォード