№22

日付:2011/8/26

タイトル:この愛のために撃て | A BOUT PORTANT

監督・脚本:Fred Cavay

劇場名:有楽町スバル座

パンフレット:あり(\600)

評価:★★★


土曜の朝は、「知っとこ!」と「にじいろジーン」の番組構成はどうしてあんなに似ているのだろうと思いながら、チャンネルをいったりきたりさせてます。
「世界の朝ごはん」(ってどっちの番組でしたっけ?)のコーナーに出てくる新婚さんのようなご夫婦が、とんだ災難に巻き込まれるというお話。

96時間 」という、愛する娘を救う為パリの街で暴れまくるパパを描いた、反抗期の娘を持つ父親必見の映画がありましたが、こちらは誘拐された愛妻を取り戻そうと旦那が奮闘。


テンポも良いし、四つ巴の攻防はカットバックでの演出が功を奏して、各々が同時進行的に追い詰められる様にハラハラもさせられる。ただシナリオは骨格そのものが結構粗雑で、勢いだけで押し通している感じ。


なにより事件に巻き込まれた主人公があまりに普通のオッサン過ぎて、どーにも感情移入できん。彼は彼なりに精一杯頑張っているのだけれど、ヒーローイズムが無さ過ぎます。肝心なところは手負いのサルテ(ロシュディ・ゼム)に持ってかれているし。結果その先の結末にカタルシスを感じんのです。



改めて思いましたが、フランス映画って日常のドンパチに実に寛容。"WASABI"(広末涼子主演)でもそんな彼等の流儀が日本国内に持ち込まれ、我が法治国家でそのノリはありえんと違和感を感じたものです。

おまけにどの作品も警察組織の腐敗がお決まりのネタだし、なんだか物騒な国。


そーいえば夫婦で2度目の仏旅行をした2000年の事。
パリのステラ・マリスで食事をしたらカード決済の機器故障とかで支払いが出来なくなりました。
お隣の席のご夫婦がお店のスタッフに案内されて近くの銀行までお金を下ろしに行ったところ、ATMで強盗に遭って帰ってきました。
で、我が家はどうしたのかというと、古臭い機械でカードのコピーを取って後日処理となった筈なのですが、結局請求される事はありませんでした。


映画の記憶・・・と記録-A BOUT PORTANT


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