恵比寿ガーデンシネマは、1月28日の最終日を前に、

過去の作品の上映をしており、

土日は満員の大盛況。

なくなってしまうなんて、ホント残念です。


オマージュの意味も込めて、

 

すぐに掘り出せるパンフレット群のなかで、

キラリと光るデザインの3冊を紹介します。


えっ!? 早くパンフレット整理しろって?

その通りですね(汗)。


まず、黒、白、赤、3色のみの、

ポップかつ、不吉な感じを想起させる

『その土曜日、7時58分』。



エディター的シネマ日記-土曜表紙


▲これ、表紙




エディター的シネマ日記-土曜中身

▲中面もほぼ、赤と黒



変な邦題ですね。

土曜日の朝に、ある事件が起こるのですが・・・・・・。

ちなみに原題は、

Before the Devil Knows You're Dead。

名匠シドニー・ルメットのサスペンスフルな犯罪ドラマです。

映画の内容とパンフレットのデザインが見事にマッチしています。



次に、『プチ・ニコラ』。



エディター的シネマ日記-ニコラ表紙


▲これ、表紙



エディター的シネマ日記-ニコラ中身


▲マンガのニコラ君が落書きされている?



フランスの子供向け人気マンガの映画化です。

パステル調の、ノートを模したデザインで、

中面は、ポストイットあり落書きあり、と、

まあ、よくあるタイプのデザインではありますが、

といかくかわいらしい。


最後に、『月に囚われた男』。



エディター的シネマ日記-月囚


▲月は白ベタではなくて、円が渦状になっている



登場人物は、サム・ロックウェル演じる研究員ただ1人。

舞台は月面の飛行船(宇宙基地?)。

そして表紙にも、サムと月。。。

ミニマルですが、なおさら強く印象に残ります。


映画の内容とデザインのピッタリ感。

一見、当たり前のことですが、

それが守られていない場合がどんなにあるか!


最後に。

ありがとう、恵比寿ガーデンシネマ。




パンフレットの話題だけでは間がもたないので、

(まだ3回しかアップしていませんが・・・)

映画に関する素朴な疑問や

みなさんにお伝えしたいことを、

「SIDEWAYS」(寄り道)としてダラダラ書いていきます。

ご了承くださいませ。



毎年1月~春の間は、

アカデミー賞(米)、BAFTA賞(英)、セザール賞(仏)、

ドナテッロ賞(伊)、ゴヤ賞(西)、ジェニー賞(加)などの

各国の映画協会系の映画賞や、


ナショナル・ボード・オブ・レビュー、全米批評家協会賞、

ニューヨーク批評家協会賞、ロサンゼルス批評家協会賞、

ロンドン批評家協会賞などの批評家系の映画賞、


俳優組合賞、監督組合賞、脚本家組合賞などの

組合系映画賞、


といった各種映画賞が続々と発表になります。

映画情報サイトでノミネーションや受賞者をチェックするのが、

私のひとつの楽しみになっているわけです。


自分もどこかの組織に入り、投票をしたいといつも思うのですが、

まあ、夢物語ですね~。


賞レースの最後を飾るのが、ご存知アカデミー賞ですが、

受賞傾向が固まってしまう前に発表される批評家系の賞のほうが、

意外な受賞者がいて、実は面白いのです。


今年の例でいくと・・・


全米批評家協会賞の主演女優賞

★『勝利を』のジョヴァンナ・メッツォジョルノ

ムッソリーニの愛人を大迫力で演じていたけれど、

おそらくアメリカでも少ない館数でしか上映していないはずの、

イタリア映画です。


ロサンゼルス批評家協会賞の主演女優賞

★『母なる証明』のキム・ヘジャ

知的障害のある息子を守る母親役で、

こちらも鬼気迫る演技を見せた韓国の国民的女優だが、

上に同じ。


アメリカの批評家たちは、

世界各国の映画に目を向けていることを、

示したいのかもしれない。


・・・・・・と、何の役にも立たないことを

考えるのが、息抜きになってるんです!


2010年度の賞レースを賑わしている『ソーシャル・ネットワーク』。

天才vs凡人の図式がまさに「現代版アマデウス」で、

久々にゾクッときた傑作でした。

前作の『ベンジャミン・バトン』では「らしさ」を封印していたので、

なおさら!


「賞なんてくだらない」と公言していたデヴィッド・フィンチャー。

アカデミー賞も素直に受け取らないんだろうな~。

授賞式の光景が目に浮かびます。


さて、そんな話題作のパンフレットですが、

判型(形)も、中面の色使いも個性的で、

ロードショー系のパンフレットの割には、

なかなか頑張っている。



エディター的シネマ日記-ソーシャル中身

▲黄色が目を引きます


あるページはオールカラー、

あるページはシルバーと黒の2色、

あるページはブルーシルバーと黒の2色、

はたまたそれにイエローが差し色的に加わったり。

凝った色使いで、勉強になりますっ!


この作品は、ポスターもよかった。

パンフレットの表紙でもそのデザインを踏襲している。



エディター的シネマ日記-ソーシャル表紙
▲少なからず敵を作ってはじめて、5億人の友だちができる(合ってる?)


主人公・ザッカーバーグの顔アップ(演じるは、

万年オタク少年役から脱皮したジェシー・アイゼンバーグ)にかぶせるように、

白ヌキ文字で、

YOU DON'T GET TO 500 MILLION FRIENDS WITHOUT MAKING A FEW ENEMIES


そして下のほうにさりげなくタイトルが置かれている。

痺れますな。


パンフレットを買うかどうかはともかく、

観て損はない作品です。