『アンナと過ごした4日間』 | CINEMAな毎日

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タイトルの感じから、てっきりホンワカした映画だと思っていたら…。



いきなり斧を買うは、人体のパーツを燃やすはで、「しまった!猟奇モノ?」かと言うとそうでは無く実は…。




ポーランドの田舎が舞台の、何ともやりきれなさを感じる話でした。




「アンナ」は病院の寮に住む看護婦さん。

ある事件がきっかけで、すぐ近くから窓の中を覗きながら彼女を見守る中年男レオン。




それだけなら問題なしですが、睡眠薬で眠らせて、夜中にこっそり彼女の部屋へ忍び込み、そこでやっていたのが……。




「4日間」とは、不法侵入が見つかるまで忍び込んでた日数。



全てに不器用でツキもなく、最後も救いようのない寂しさが残りました。



ストーカー男のようでもありますが、「無償の愛」を捧げられる純情男でもあります。


ただ「無償の愛」なんてものは、ひとつ間違うとただ不気味に思われるだけですね。




それにしても、田舎とは言え暗くて発展していない感じのポーランド。


今、姪っ子が首都ワルシャワに住んでいます。


旧東欧、ってだけで心配でしたが、都会はかなり発展しているようです。




同じくポーランドのキェシロフスキー監督作品も好きです。