トイレが生きる場所だった | 小森やよいのシンデレラストレッチ

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母が大好きだった ひまわり!
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季節が一巡してきました。


実に大好きな季節なのに、なぜだか悲しい私もいます・・・・・


昨年8月にガンで他界した母が最期の最期まで必死に生きた姿が時々浮かんでは消え
浮かんでは消え・・・して急に涙がこぼれたりします。



昨年のちょうどこの頃、ガンが発見されました。



末期だったため それから4ヶ月弱で死んでしまいました。


が、


亡くなる8日前まで自分の足でトイレに行っていました。


最後の方は トイレに行くのに1時間もかけていました。

個室のトイレなのに、


ベッドから起き上がるまでに時間がかかる。


そこから立ち上がるまでに時間がかかる。


そこから1メートル半のトイレまで歩くのに時間がかかる。


便器に座るまでに時間がかかる。

座って用を足しても、そこで意識が薄くなり、寝てしまうんです。


そこでまた時間がかかる。


目覚めてトイレットペーパーを引き出すのに時間がかかる。


洗面の蛇口に手を伸ばすまで時間がかかる。


ひねるまで時間がかかる。


手を洗うのも手の力が弱く時間がかかる。


手洗いが終わるとまた力尽きてそこで眠ってしまう。


また目覚めて便器から立ち上がるまでまた時間がかかる。


そこからベットまで帰るまで時間がかかる。


ベットにたどり着き腰を下ろすとそこでまた力尽きて寝てしまう。

でも、ここが私の出番でした!!


回復整体の施術をひたすらしました。

痛くない、気持ちいい私達の整体は母も大好きで、だから眠っている間にしました。


そしてベットに横になる。



ここまでで1時間以上かかるんです。


私は手を出しません。 母に出すな!と言われていたからです。


自分の足でトイレに行けなくなったら、それはもう自分の中で「生きる」ということではなかったのですね。


かたくなに介助を嫌がりました。


医師や看護士たちもその強さにはビックリしていました。


そして


「お母さんは驚異的な足腰をしていますね。 これだけ弱っていて誰の手も借りずに一度で立ち上がる人はみたことありません。」 と。


私は確信している。


16年間の 回復整体の施術とシンデレラストレッチのおかげだと。


母の生きる場所はトイレでした。


そう思うと、私はまだまだ「生きる!」に対してに甘い。


心が折れそうになったら、母がトイレで必死に生きた姿をおもいだそうと思う。


これから母が亡くなったお盆が来るまで、フラッシュバックが続きそうで少しだけ怖いけど乗り越えていきたい。


悲しい気持ちが出たら、母に 「ありがとう」って叫ぼうと思う。




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