前回、ガネーシャ神について書きましたが、今回はヨガについて書きます。

私はあまりヨガについて記事に書くほど深く言及することはなかったような気がします。

 

 

ヨガは紀元前2500年頃、インドのインダス文明で発祥し、ヒンドゥー教にて発展されたという説が有力となっているのですが、ヒンドゥー教の前身というのはバラモン教でした。

バラモン教というのは、こちらでも書きましたが、

 

 

バラモン教は、バラモンが圧倒的な権力を握りカースト制という厳しい身分制度によって成立していた宗教です。

ヒンドゥー教は、バラモン教がインドの人々に受け入れられやすいように形を変えた宗教なんですけど、カースト制に基づいた男尊女卑の宗教であることには変わりありません。

 

 

そしてそのヨガなんですけど、もともとはカースト制の第二階級クシャトリア(王侯・貴族)の若いインド人男性のみの修練法でした。

では何故、ヨガが現代になって市民権を得て多くの女性に広まったのか。

それは一人のロシア人女性インドラ・デヴィ・マタジが大々的に広めたのです。この人はヤバい女性です。演劇学校卒業後、女優・ダンサーとして活躍していました。たまたまオランダのオーメンで行われた「東方の星教団」のキャンプ集会に参加し、クリシュナムールティが唱えるサンスクリット語のマントラに感動したといいます。

それがきっかけでヨガに目覚めたそうです。

 

 

このクリシュナムールティという人、どういう人か調べるとWikipediaにヤバいことが書かれていました。神智学協会の幹部チャールズ・W・レッドビーターから「第一秘伝」「第二秘伝」という心霊的な体験を受けたらしいのです。アチューンメントのようなものでしょうか。

その神智学協会なんですけど、後のニューエイジ運動、スピリチュアル、オカルトの起源とされるとあります。もうこの時点でヨガがヤバいとわかるのではないでしょうか。

 

インドラはインドへ渡りヨガの父、クリシュナ・マチャリアに弟子入りしました。クリシュナ・マチャリアの元で男性に交じって練習を積んだインドラはその後夫の転勤で上海へ渡り、ヨガの指導を開始します。初めは、蒋介石婦人の家の寝室を借りて教えていました。
ヨガ指導者としてのキャリアを積んだインドラはアメリカへと渡り、1年後にはハリウッドでヨガスタジオを開き、マリリン・モンローをはじめとするハリウッドのスター達にヨガを教え始めます。

一般の人達に影響力のあるハリウッド・スターたちにヨガが広まったことで、次第にヨガが一般に広まり、そして女性にもヨガが浸透していきました。

 

そしてインドラは、1966年代にはサティヤ・サイババの信者となりました。こんな言葉が残っています。

「最初にサイババは、私に巨大なエメラルドを物質化してくれました。でも、私は彼に、これは私の好きな色ではありませんと言いました。それから、彼はエメラルドに息を吹きかけ、それがダイヤモンドになったのよ」

かなり心酔していることがわかります。

 

ヨガを大々的に広めたインドラ・デヴィ・マタジはスピリチュアルに傾倒した人でした。ヨガが邪気発生源になったのはこのような経緯があるからではないでしょうか。

ヨガがヤバイということを再認識していただきたいと思います。