コロナ禍というか、予防接種のせいで体調不良が続く人、そして物価高騰も始まって社会情勢がどんどん悪くなっているなか、再び引き寄せの法則に関する本も書店で見かけるようになってきました。自己肯定感やスピリチュアルの本が出回るのと全く同じパターンであり、現状や今の自分が嫌だからこそ、そっちのミラクルの方面に縋ろうとします。

 

 

「引き寄せの法則」も人気ワードで、自己肯定感ほどではないんですけど、月間検索数は59,200件となっております。

 

 

そして気になるのは、関連語の中に「引き寄せの法則 恋愛」「引き寄せの法則 お金」「引き寄せの法則 前兆」が含まれていることなんです。

 

前兆については、例えば「ゾロ目を頻繁に見るようになった。」だったり、「物が立て続けに壊れた。」そんな事例があるのかを調べたいのだと思います。

前にも書きましたが、ただの自然現象です。やっていることは、「雷が落ちた。これは不吉なことが起きる前兆なのか」と古代中国の民衆たちが大騒ぎするのと同じようなことです。

ゾロ目を頻繁に見るのは、本当はいろんな数字を見ているのだけれど、ゾロ目が記憶に残りやすいのでゾロ目を頻繁に見ているように見えるだけの話なのです。

 

また、「引き寄せの法則 恋愛」「引き寄せの法則 お金」を調べている時点で、こういうことなのかなと思います。

 

引き寄せの法則という概念は、キリスト教の息がかかったものになるので祈るがベースになっているのです。または願えば叶うとか。

こちらはすべて邪気発生源になります。

そもそも、欲しいものというのはたいていが今の自分のコンプレックスを埋めてくれるものだったりします。結局ほとんどの人が欲しいと思っているのはインチキ自己肯定になるものばかりなのです。

引き寄せの法則を妄信している人たちは、自分を埋めてくるものが外部から突然やってくるという思い込みがあります。しかし、そんな法則はどこにも存在しません。

 

存在するのは類友の法則なので、上の図の場合だとずっとお金も恋愛の願望も実現しないままずっと願っている状態が繰り返されます。

祈り続けるキリスト教徒たちと同じことをしています。

 

引き寄せ本あるあるで、手に入った時の感情を先取りしようとする人もいますが、その感情というものがよくわかっていないので、結局叶ってほしいから叶えるために必死になって感情を先取りしようとするのです。だから邪気まみれになるのです。イメージングも瞑想もリストアップ法もその他引き寄せに関するメソッドも全て同じ理屈です。

 

感情の先取りというのも、意識的にやっていては波動が合わない状態でありがとうを連呼するのと同じです。これも自己受容の作業をすっ飛ばしているのです。

結局のところ、感情の先取りというのも先取りというか常時自然に幸せが湧き起こっている状態にならない限り意味がないのです。で、そういう境地になる人は執着してないので結局願ったり祈ったり願いを叶えるあらゆることをしたりしないし、起こった出来事に対しても一喜一憂しないのです。

 

皆が、インチキ自己肯定をやめないので、今後も引き寄せやスピリチュアルブームは加速する一方だと思います。それをし続けている限りずーっと不幸が続きます。

「引き寄せの法則」も「自己肯定感」も死語にならない限り世の中は良くなっていかないと思います。