男女平等、男女平等と盛んに言われているも空しく、日本は先進国の中で最も男女平等が進んでいないのが現実です。

 

 

前回とは別の視点で書いてみます。

女性の社会進出は進んできているけれど、未だ、日本の企業というのは男性が中心の社会です。今までずーっとそれで回ってきたから、新しい風を入れたり常識を覆すことをすると、反発が大きく会社のイメージや損失にも関わってくるから結局変えられないというふうになってしまうのかもしれません。

 

 

例えば、来客へのお茶出しですが、未だ女性が出しているところがほとんどだと思います。実はこれ、男女雇用機会均等法違反になっちゃうんですよ。

厚労省のサイトから引用します。

問   男性社員は忙しいので、お茶くみや掃除等の雑用は女性社員に任せていますが、何か問題はあるでしょうか?

答   男性労働者は通常の業務のみに従事させ、女性労働者についてのみ通常の業務に加えてお茶くみ・掃除等を行わせることは均等法に違反します。

社内においてこのような取扱いが生じないよう徹底をお願いします。

男性の手で出すお茶より、女性(若い女性の方が尚良い)が出したお茶の方が美味しいからといって女性に一方的に任せてしまうことが多いのではないでしょうか。

 

 

もしそうだとしたら、相当頭が古いなと言わざるを得ないと思います。来客側も、え~男が出すの??って違和感を感じたり引いていたらおかしいのです。

 

レストランではウェイターもお水や食事を配膳します。それについては何も違和感はないはずなのに、お茶出しは女の仕事だというのもなんだかおかしな話です。男女平等という言葉も何だか、都合のいい時だけ出してきて自己正当化のためだけに利用されているような気がしてならないのですよ。男女平等だから正社員で共働きは当たり前、でもお茶出しは女の仕事って男性が主張するのならそれは男女平等ではなく男尊女卑になってしまいます。

 

女性の社会進出によって、男性の経済的な負担は以前よりは減っていますが、女性の負担がかえって増えてしまったのは否めません。現実「男と女の社会/女の社会」ですもんね。

女性の方が帰りが遅いのに旦那が食事を作らず、ずっとスマホいじってて結局女性の方が食事の支度をしたとかよく聞きます。家事育児は女の仕事だという洗脳が男女ともに根強く残っています。だから、女性は男性に任せられないし、男性も女性がやった方がいいとやりたがらないのです。

 

そんな中で、男性に育休を取らせる企業も存在しています。これは素晴らしいことだと思いますし、男性は周りを気にせず取得した方がいいと思います。ただし、育休取得しておいて育児やらないで毎日ゲーム三昧とかは駄目です。悪知恵の働く男性も一部いるため一応…です。

 

 

もし男性の育休取得に違和感を感じるならば「子育ては女の仕事」だと洗脳されています。

 

完全に男女平等にすることは不可能だと思います。何故ならば、女性と男性では力も体力も違うし、男性は出産することができないのでそれぞれに限界が出てくるのは致し方ないことです。

 

しかし、それを言い訳にして最初から何もしないで相手に全部丸投げでは一方に不満が溜まるのは明白ですね。完全に男女平等にすることはできないかもしれないけれど、男女平等に近づけることは可能です。お互いができることを少しずつやっていけばいいのです。

で、そこに自分流のやり方を押し付けない。これも相手を思い通りにしたいということになってしまうので、それを手放して見守る。わからなければ相手の方が訊いてくるので、それまでは干渉しない。

 

試行錯誤していけば、成長するのです。男性もハマればそれを極めようと奮闘します。できることから歩み寄って支え合うことをしていかないと、いつまでたっても状況は改善していかないと思います。