他人の目を気にし、それを中心に生きていることが習慣になると、

どんどん「まな板の上の鯉」現象がひどくなっていきます。

自分の形を整えて、相手にどう評価されるのかを待つ。

相手にダメ出しをされたり、自分の中で少しでも不安な要素があるとまた自分の形を整えようと考える。そして、これで大丈夫なのかどうか相手の評価を待つ……。

 

このような生き方をしていては、常に他人の意見に振り回されて疲れますし、

主体性を失っていきます。

野口嘉則さんの「これでいい」と心から思える生き方(サンマーク出版)

第二章のロバの話にも他人の意見の振り回された話として分かりやすく書かれています。

 

 

周りの人たちは、それぞれの価値観を持っていて、評価そのものも不安定であやふやです。

意見やアドバイスをしてくるかもしれませんが、仮にその通りに動いても、その結果に対する

責任は取ってくれないのです。

 

 

また、他人の目に合わせて自分を変えようとしていくと、自分の良くないところにばかり目がいくようになってしまいます。

自分にネガティブな目を向けておかないと、他人に悪く思われるかもしれない点をチェックすることができないため、自分が誰よりも厳しい評価者になってしまうのです。

このチェックは、キリがありません。何か改善が見られても、「まだここがダメ」というところに

目がいってしまうのです。まるで出口のない迷路です。

私たちは、自信をつけたくて、他人から良い評価を得ようとしがちですが、

同時に自信さえあれば、こんなにも他者の評価など気にならないはずだということもわかっています。

しかし、他人の目を気にするほど自分の自信のなさに直面してしまいます。

自信をつけたくて他人の目を気にするが、それをする度に自信のない自分を

感じてしまうのです。

 

「他人がプラスの評価をしてくれたら自信がつく」と思っている時はまるでそれが真実のように思えてしまうものです。そうなっているうちは、自分が出口のない迷路にいることに気づけず、

このままで他人の評価に合わせていけば、いつか出口に行けると思ってしまうのです。

このような状況は非常に起こりがちです。

大切なのは気づくことです。

まず「私は他人の目を気にしているんだな、この人にどう思われるのかを気にしているんだな」ということを認識し、受け入れなくてはなりません。

そうやってガス抜きしてフラットにするのです。

自分がどういう状況であるのか、見方を変えて認識することが必要です。