![朝、何飲む?](https://stat.ameba.jp/common_style/img/home_common/home/ameba/allskin/ico_kuchikomi2.gif)
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「芸術でも哲学でも宗教でも、それが人間の人間としての顕在的実践的な活動の原動力としてはたらくときにはじめて現実的の意義があり価値があるのではないかと思うが、そういう意味から言えば自分にとってはマーブルの卓上におかれた一杯のコーヒーは自分のための哲学であり宗教であり芸術であると言ってもいいかもしれない。・・・(中略)・・・コーヒーの効果は官能を鋭敏にし洞察と認識を透明にする点でいくらか哲学に似ているとも考えられる。」
寺田寅彦 「コーヒー哲学序説」より
英国式なら紅茶が一般的かと思いますが、ホームズとワトソン博士もコーヒー党であり、映画 『007 ロシアより愛をこめて』
の中でジェームズ・ボンドがホテルで朝食を注文する時、「9時に朝食を、イチジク ヨーグルト コーヒーだ」と言っていたので、英国人も朝はコーヒーが多いのかなと思いました。
コーヒー大好きながら、私はコーヒーについて「違いがわかる男」ではないのでインスタントコーヒーを飲んでおります![ニコニコ](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/139.gif)
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コーヒーは”アラビアの強壮剤”と宣伝されたこともあり、かの”マホメット”はコーヒーを初めて飲んだときのことを 「四十人の騎手を馬の背から振い落し、五十人の女を我がものにすることができるような気がした」 と言ったそうで、またコーヒーは数多くの芸術家のエネルギー源になった。文豪バルザックは一日六十杯のコーヒーを飲み右に左に書き飛ばし、ヴォルテールは晩年になっても一日五十杯を飲み皮肉を言い続けたのである。
植田弘隆 「シャーロック・ホームズ大博覧会」(ホームズとコーヒー)より