珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
用心棒  1961年(昭和36年)



 ついに黒澤明監督作品の記事を書きます。黒澤監督の最高傑作が『七人の侍』であることは間違いないと思います。では一番面白かった作品は?と、聞かれたときに『七人の侍』と人気を二分する作品が本作『用心棒』ではないでしょうか。

 『七人の侍』同様、とにかく面白い。こんな面白い映画が「よく日本から誕生したなぁ!」と、観る度に思います。イタリア製西部劇(マカロニウェスタン)が『荒野の用心棒』 として盗作してしまった気持ちがよくわかります。時代劇でもあり西部劇でもあり、またハードボイルドでもあり、とにかく面白い要素が全て詰まっている作品なのです。私は中学生の頃に 『荒野の用心棒』 を観てすごく面白いなぁと思いました。しかし、高校1年の時に本家『用心棒』を観てからというもの『荒野の用心棒』 を観る気がしなくなってしまったのです。この事は『七人の侍』を観た後の『荒野の七人』 についても同じようになっていました(両作品に大好きな、クリント・イーストウッドとスティーヴ・マックイーンが出ていなかったら、今も引き続き観ることはなかったかなぁと思っています)。

 あと面白かったのは、ケヴィン・コスナー主演映画、『ボディーガード』の中でケヴィン・コスナーが劇中で観ている映画が『用心棒』だったのには笑いました。

 黒澤監督作品をまだ観た事ない人には、『七人の侍』を薦めるより、まずは本作『用心棒』、そして続編的作品『椿三十郎』を薦めたいと思っています。



珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
三船敏郎、加東大介、仲代達矢、東野英治郎


珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
     河津清三郎、藤田 進、山田五十鈴


珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
   加藤 武、加東大介、西村 晃


珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
 ジェリー藤尾


珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
山茶花 究(さざんか きゅう)、仲代達矢、加東大介、羅生門綱五郎


珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・