珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
阿佐田哲也の

Aクラス麻雀    昭和47年初版発行


 

 『麻雀放浪記』 の原作者、阿佐田哲也が書いた麻雀の教科書。元々は「麻雀の推理」(昭和44年発行)というタイトルで出版、後に増補改訂版、タイトルも変えて「阿佐田哲也のAクラス麻雀」として新たに出版されました。


 本書を開いてすぐに、「基本的な十章」があり、そこに最初に書かれている事は、


「麻雀は性格が極端に反映してくるゲームである。勝負に合っている性格と合わない性格とがある。」

①  短気な人。

②  気の小さい人。

③  常識一本槍の人。

④  ひとつの考えにとらわれすぎる人。

「こういう性格は、勝負事には向いていない。」


 と、いきなりこう書かれている。そして「基本的な十章」の第二章、運のさばき方では

「まず最初に、麻雀は運10の遊びである。」


 また「手作りの為の十章」においては、


「「基本的な十章」を飲みこんだところで、さア、実践にのぞむことにしよう。その前に、キミと約束をしたい。」

①  絶対にポンをしない。

②  絶対にチーをしない。

③  絶対にリーチをかけない。

「この三つを守っていただきたい。守れますか。」


 本書は牌パイを並べた手筋の解説はもちろんありますが、それより重点を置いているのは、運の流れをつかむための戦術。麻雀に限らず、ギャンブラーにとって必携の書であることは間違いないと思います。


 
珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
麻雀の推理   昭和44年