珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・
ゾンビ DAWN OF THE DEAD  1979年



ストーリー

 突然、原因不明のまま死者達が蘇り、次々と人間を襲って生肉を貪り始めた。パニックに陥った人々は秩序もモラルも失い、無益な殺し合いを繰り返すばかり。

 テレビ局員のスティーブンは、修羅場と化した街に見切りをつけ、恋人のフラン、SWAT隊員ロジャーとピーターと共にヘリで夜空に飛び立ち、巨大なショッピング・センターへと辿り着くが…。生者と死者の、生き残りを賭けた死闘が今、始まる!


解説(ビデオ解説より)

 知ってる人はようく知っている、知らない人はソンをしている。カルト中のカルト・ムービー「ゾンビ/DAWN OF THE DEAD」の堂々ビデオ登場、これでいつでもオールナイト、とうれし怖しの時代です。ゾンビの怖さは、それと戦っている人間もいつ自分がゾンビになるかもしれない、たよりどころのない寒さ、そして、しかも相手は昨日までの恋人かもしれない、もう悪意も善意もなく人間を襲うだけになったゾンビたちへの怖れと感傷、冬の中を徘徊するゾンビたちは、むしろ哀しくもあり。ご存知のように、ほんとこの映画はただもんじゃない。怖くも哀しくも美しくもおかしい、情熱と絶望、焦燥と甘味、死体が山ほど出て来る生きる希望が主題の映画。日本公開より11分長い127分版、これこそ究極のホラーです。    羽仁未央



 私は、ホラー映画やスプラッタ・ムービーというジャンルはかなり苦手でほとんど観ません。2年前に友達が「面白いから観てみ!」と、断ったのに置いていった、日本映画の『呪怨』も怖くて観れず、いまだに放置しています。

 しかし、このゾンビだけは別格でした。高校時代に、最初は観たくなかったのですが、友達に勧められ渋々観たら、無茶苦茶面白い!グロテスクで気持ち悪いシーンの連続ではありますが、それを上回るストーリー展開でグイグイ引き込まれていきます。そして、この映画の最大の見所は、ゾンビから逃れ、無人と化した巨大ショッピング・センターを占拠するところです。これは観た人にはわかると思いますが、人間の物欲を満たす夢の空間でしたよね。でも、このショッピング・センターも、他の逃げ延びてきた人間に荒らされ、それにゾンビも加わって血の海と化してしまいます。


 解説にありますように「知らない人はソンをしている。」。まさにその通りで、まだ観てない人は騙されたと思って観て下さい。




珈琲の香りと紫烟の中で・・・・・