病室に宿直の担当医が来て
心音と瞳孔を確認し、死亡確認をしました
まだ頬が涙に濡れる私たちを
看護師さんが待合室へと案内してくれました
「これからお身体をきれいにしますので
ここでお待ちください
病院と提携している葬儀屋さんがいらっしゃいますのでお話しされてください」
えっ?
葬儀屋さんがいきなり来る?
両親を見送った際は
「葬儀社はどうされますか?
もしお決まりでないようでしたら、病院と提携している葬儀社に連絡をとりますが」
と、こんな風に言われ
やんわりとお断りして、地元の葬儀社に迎えに来てもらっていました
看護師さんと入れ替わりで
黒いスーツの葬儀社の方が見えて
私たちに名刺を渡しました
この後、ご遺体をお預かりしますが
よろしいですか、と。
「あの、検討している葬儀社さんがありまして
まだこちらにお願いするか決めてないのですが」
担当の方は慣れているのか
「すぐに来られますか?」
「いや、まだそこまで手配はしていませんが」
「もし、よろしければ
一旦ご遺体をお預かりいたしまして
他の葬儀社さまにご依頼されるようでしたら
弊社に迎えにきてくださっても大丈夫です」
ただし、病院からの搬送費が18000円
ドライアイス代が11000円はかかってしまうとのこと
子供たちとも軽く相談して
3万くらいかかっても、まずは預かってもらうようお願いしました。
翌日の11時ころ、また連絡をいただくように約束をして、その時には葬儀をどうするのか決めてもらいたいと。
お別れの時間に浸る間もなく
現実が走り出しました
夫か亡くなったのは悲しいことだけれど
無用に葬儀にお金をかけたくはない、と思いました
そもそも、我が家は生命保険を高度障害で受け取っていて、それを借金返済に充てています
もう、入ってくるお金はないのです
そんな思いが強すぎたのか
私はこの後、まずいことになってしまいました