2021年3月21日
私は夫が倒れてから1週間ほどして
仕事に復帰した
気持ちも少し落ち着き
会社では、夫が倒れたということで
みんなが心配してくれた
仕事に没頭していると
夫のことから頭が離れて
精神的にはとてもよかった
毎日ではないけれど仕事帰りに病院へ寄る、という日々で、けれど夫の状態は変わらず…
そんなある日
病院から何回か着信が入っていることに気づき
怖くなって折り返し電話をすると
「主治医にかわります」と看護師から言われた
少し慌てた様子で主治医に代わる
まだ3月が終わっていないので、前の主治医だ
血液検査をしたところ
白血球の中の好中球の値が下がっていると
たぶん薬害なので
抗ウイルス剤を止めます、とのこと
好中球が少なくなると心不全を起こしやすくなる
熱は入院時から常にでているけれど
それが高くなっている
重篤と言える状態です
重篤…
保険だなんだと
自己嫌悪に陥ってる私とかなんとか
そんな思いに囚われていたけれど
夫はひとり闘っていたのだ
いつのまにか
こんなことになっていた
重篤だなんて…
常に連絡をとれるようにしておいてほしいとのこと
また、延命の話をされて
いつもと同様の確認をした
そんなのない
夫はズッコケな私をいつも気にしてくれていた
予約の日付を間違える
忘れ物をする
まるでお父さんのように
私のことを気にしてくれていた
あなたは
私をひとりにできるの?
そんなこと、できないよね?
会社のトイレで1人泣く
涙がとまらない
私は仕事にならず
早退して病院へ行った
夫は苦しそうに息をしていた
つらそうなその姿はかわいそうで
とても見ていられない
息子と娘も順番に面会をする
私がこれまで、お金や生活のことに
心を費やしていたのは
夫が眠っているようにしか見えてなく
闘っているようには見えていなかったから
辛そうなその姿に
心は夫でいっぱいになった
ついひと月前までは
普通に生活していたのに
重篤だなんて
帰ってから
夫のスマホを充電すると着信がいっぱい入っていた
義母からだった
息子のところにも
義母から電話がある
まだ元気な義母
電車で1時間くらいのところに住んでいて
夫とはよく連絡をとっていたので
もう夫のことを黙っているわけにはいかなかった
まずは夫の姉に、搬送されたときのことから
説明した
お義母さんには黙っていられないので
簡単に少し柔らかく話をすると伝える
お義母さんは驚き、半分夫に対して怒るような態度が意外だった
なにやってるんだ、あの子は!
ちゃんと目覚まして仕事しないと!
ほんとに
ほんとにそうだよね、お義母さん