天国の一歩手前に『虹の橋』と呼ばれる場所があります。
地上にいる誰かと愛しあっていた動物たちは、死を迎えるとその『虹の橋』へ行くのです
そこには草地や丘が広がっていて、
彼らはみんなで走りまわって遊ぶのです。
たっぷりの食べ物と水、そして日の光に恵まれ、
彼らは暖かく、快適に過ごしているのです。
病気だった子も歳をとっていた子も、
ここにきて健康と活力を取り戻し、
傷ついたり不自由な体になっていた子も、
元通りの丈夫な体を取り戻すのです。
まるで過ぎ去りし日の夢の中でのように。

みんな幸せに暮らしているけれど、一つだけ不満があるのです。
それは、それぞれにとって特別な誰かが、
後に残してきた誰かがいないのを寂しく感じているのです。

動物たちは、みんな一緒に走りまわって遊んでいます。
しかし、ついにある日、そのうちの一匹が足を止めて遠くを見つめます。
目はキラキラと輝き、体は喜びでたまりかねたように小刻みに震えはじめます。
突然、その子はみんなから離れて、緑の草の上を跳ぶように走りはじめます。
あなたを見つけたのです。
早く、早く、急げ、急げ!
あなたと、あなたの友は再会の喜びに固く抱き合います。
そしてもう二度と離れることはないのです。
幸福のキスがあなたの顔に降りそそぎ
あなたの両手は愛する友の頭と体を愛撫します。
そして、あなたは信頼に溢れたその瞳をもう一度のぞきこむのです。
あなたの人生から長い間姿を消していたけれど
心からは一日たりとも消えたことがなかったその瞳を。

それから、あなたたちは一緒に『虹の橋』を渡っていくのです。
天国への道へと…