前庭疾患の原因と症状

✳原因✳

①末梢性
内耳やそこに繋がる前庭神経が障害されて起きるもの。感染などによる中耳炎、内耳炎や前庭神経炎、異物や腫瘤、甲状腺機能低下症などが主な原因。

②中枢性
小脳や、延髄にある前庭系の中枢に障害が発生することで起きる。脳梗塞、脳出血、脳脊髄炎、頭部の外傷、脳腫瘍、中毒、ビタミンB1欠乏などが原因

③突発性
各種検査によっても原因となる病気が特定できないもの。特発性前庭症候群と呼ばれ、高齢のワンちゃんで比較的多く見られるとのこと。

✳症状✳

斜頸

片方の耳を地面に向けるような形で首をひねった姿勢になります。末梢性前庭疾患の場合は障害がある方の耳が下に向きます。


眼振
眼球が一定方向に小刻みに往復運動をする症状です。よく、目が回った状態と表現されます。地面に対して水平方向の眼振や、垂直方向の眼振、眼球が回転するような眼振がありますが、垂直方向の眼振は通常中枢性前庭疾患の場合だけでみられる症状です。


運動失調

平衡感覚が失われるのでまっすぐ歩くことが困難になります。左右どちらかに倒れこむように進んで行ったり、重度の場合には立つことも困難で一定方向に寝返りを打つようにぐるぐる回り続けることがあります。旋回運動といって、一定方向に歩き回り続ける症状が見られることもあります。


嘔吐、食欲不振
ヒトで言うめまいに近いような症状が続くことで、吐き気が出たり食欲がなくなってしまうことがあります。


チモの場合は、突発性の原因で、症状は、左右の水平方向に眼振あり、嘔吐あり、右方向に旋回し、右耳を下に斜頸がありました。


この原因の追求のためにCT検査をしたので判りました。


吐き気はあったし、傾いているけど、前庭疾患は深刻な脳の問題や内耳の問題がなく、時間の経過とともによくなるとのことで、ほっと胸を撫で下ろしました。


しかし、せっかくだから全身もチェックしましょうとなって、内臓などをくまなくチェックしてもらったら、胃の上の部分に2センチほどの腫瘤があると言われました。


胃の腫瘤、腫瘍はほとんどが悪性で、そして胃ガンは進行が早く、肝臓や他の臓器にも転移が早いと言われました。


そこで、CT検査に続いて内視鏡検査(胃カメラ)をしたところ、胃の中には腫瘍はなく、胃の外側の壁にあるので、中から細胞を取る事はできず、腫瘍が出来てる部分の内側の細胞を病理にだすことにしました。


目の前が真っ暗になりました。

この検査は、6月10日に行ったのですが、その10日前に超音波検査で内臓の様子もチェックしてもらっているのに!そのときは内臓もキレイだし、血液検査もなんの問題もなくて健康優良な老犬だねって褒めてもらってたんです!


ですが、エコーでは胃の筋肉にできてる腫瘍は見えないとのことです😭😭😭😭😭


つづく