Sleepin' | CIMBAオフィシャルブログ「UNTITLED DIARY」Powered by Ameba

Sleepin'

さっき連絡があって初めて知ったんだけど

知り合いのお父さんが先日亡くなったそうで


そのお通夜でお父さんも好きだったいう『REPLAY』

その友人の計らいで『Sleepin'』を流して頂いたそうです。



生前にお父さんにお会いすることはありませんでしたが

その友人から何度かお父さんの話を聞いたことがあり

友人が心から尊敬している様子をみて

素晴らしい人なんだなと思ったことを覚えています。


天国にいるお父さんに喜んでもらえてたら嬉しいな。


ご冥福を心よりお祈りいたします。




さてSleepin'という曲は『Words and Notes』に収録されてる曲で

自分の祖母が亡くなったときのことを書いた歌です。


5~6歳のときブラジルから日本に初めて帰ってきて

日本語もあまり分からず友達もいなかったオレを

祖母はわが子のように可愛がってくれ、中学に入ってからは一緒に暮らしました。


祖母はひとりでコンサートに行ってしまうぐらい音楽が大好きで

その頃すでにバンド活動を始めてたオレの将来をすごく楽しみにしてたそうです。


高校生のときに祖母は病気になり入退院を繰り返してましたが

ある日母から「もう長くない」と伝えられ

「将来、孫のコンサートに行くのが夢だと言っている祖母のために

何か歌ってあげて、もうこれで最後になると思うから」と頼まれました。


でも当時、反抗期真っ只中だったオレは

「家族の前で歌うなんて恥ずかしいこと出来るか!!」とか

「んなことしたらもう時間がねえことバレちまうじゃねえか!!」とか

イイワケばっかして母の要求を何度も突っぱね続け・・・


それでも何度も頼んできた母に「あ~めんどくせえ」とか愚痴を言いながら

渋々歌うことを承諾しました。


祖母が入院する前日

まだオリジナル曲もなかったオレは確かミスチルかGLAYのカバーを

ギターの弾き語りで歌いました。


目の前でヘタクソな歌とギターをジッと聴いている祖母は

すごく元気そうで、もうすぐ死んでしまうというのが信じられず

それよりも家族に見られてる気恥ずかしさと

死にゆく人を送ろうとするその空気に耐えかねて

オレは最後まで歌いきることなく途中で歌を切り上げてしまいました。

たぶん憎まれ口のひとつぐらい言ったような気がする・・・・・

覚えてないけど。


それでも祖母は満足そうに

「いい声だったよ~まあもっと練習しなきゃだけどね」と言って笑ってました。


オレはロクな返事もせず自分の部屋に戻り、そこにあとから母が部屋に入ってきました。

また何か言われんのかと思った瞬間

母は泣き笑った顔で「ありがとう」と何度も言って部屋を出て行きました。


そのときはちょっとした罪悪感というか

チクっと胸が痛んだのを覚えてますが、すぐに気づかないフリをしました。


祖母は予定通り入院し、まるで準備でもしてたように日に日に衰弱していき

そのまま息を引き取りました。

最後の瞬間、集まった皆が祖母に声をかける中

オレひとりは結局最後まで何も声をかけることが出来ませんでした。


翌日、葬儀屋さんが祖母の遺体を家に運び

その日は集まってきた親族や家族が祖母の周りで色んな話をしてました。


深夜みんなが寝たあと、オレは祖母の遺体のある部屋にひとりで行きました。


眠ったように横たわる祖母を見て

このとき初めてオレはなんてバカなんだと強い後悔を感じ、声を殺して泣きました。


日々の生活の中でもっと大事にしてあげてたら

あのときちゃんと歌ってあげられてたら

最後の瞬間、「ありがとう」と言いたかった。

後悔しても後悔しきれない。


悔しくて悔しくて、自分が許せなくて、色んな感情が渦まいて、涙が止まりませんでした。



そして今から4年くらい前に、オレはやっとあのときの気持ちを歌にすることができました。

それがSleepin'という曲です。


よく失恋の曲だと言われることがあるんですが、実は違いますw


書いた曲それぞれに色んなメッセージやストーリーがあるんだけど

その全てを分かって欲しいとは思わないんです。

聴く人が聴く人のシチュエーションに合わせて聴いてもらえたらそれが一番嬉しい!

そう思いますパー


でも今回はSleepin'の話をどうしても書きたい気分になったので

長々と書かせてもらいました。


なんだかどんよりとしたブログになっちゃいましたが

オレは祖母に認めてもらうためにも今まだ歌を歌ってるんで

今は後悔というより「見てろ!!」というポジティブな気持ちで頑張れてますビックリマーク


おばあちゃんに心から感謝です。



さて今日も書き書き頑張りまっせ~!!メラメラ




Sleepin’





眠る横顔 眺めていたいんだ

朝日があなたの頬に 色を戻すまで

最後にそっと 触れていたくて

髪を撫でた指に 思い出が痛むんだ



少しだけ笑って 小さな愛の言葉をくれたよね 大好きだったよ

But you gotta go now


What if… もっと強く抱いてたら

その瞳をそらさなければ

あの日の涙の傷は もう2度と償えぬまま

「さよなら」が言えないなら

「ありがとう」も言えないさ

伝えたいすべての言葉 まだ届く?

Cause you seem to be sleepin’



You seem to be just sleepin’



道端に咲いた花に 「キレイだね」って

あなたが唱えれば ルビーみたいに輝き出した

人にはそれぞれ力があるけど

幼い僕には あなたの世界が全てだった



とっくに大人になったつもりでいたのに

子供の涙が今 止められない

Why do you leave me?





あなたの小さな寝息ですら 聞こえないのは

雨音のせいじゃないんだって (分かってるけど)

欠けがえのない人が欠けゆく せめて時よ止まれ





You seem to be just sleepin’…

眠る横顔 眺めていたいんだ

朝日があなたの頬に 色を戻すまで・・・