Melancholy pool@名古屋ell. | letters

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この海辺に残されていたのは いつも置き手紙

2011.01.08
“Melancholy pool”
9GOATS BLACK OUT
at 名古屋ell.

おかえりなさい。
9GOATS BLACK OUTが、八ヶ月間の休眠から目覚めた。
baphometでの三本のライブを経て、帰ってきてくれた。
ell.のフライヤーのryoさんのコメントを読んで、九ヶ月振りの名古屋公演なんだと気付く。
ライブを終えて、言葉にならない感覚的なこともたくさんあるけど、私の記憶を綴れる限り書いてみます。
いつも通り曖昧で主観的で、どえりゃー長いです…。

セットリスト(自信なし)

新曲(おわかれのキス)
690min
BABEL
Lestat
belzebuth
raw
ROMEO
in the rain
lithium
新曲(とぅわとぅわ)
夜想
float
Who's the MAD
headache
-MC-
Heaven

en.
Den lille Havfrue(acoustic ver./ryo+uta)
宛名のない手紙(acoustic ver.)
願い

開演前のBGMがやっぱり良かった。
誰か気になりながら耳を傾けたり、友達と話したり。
始まって欲しいような、まだ始まって欲しくないような。
ドキドキしながら、その時を待った。
19:15くらいに暗転。
SEが…変わった…!
ピアノの哀しげな旋律。
ときどき何か不思議な音が重なる。
暗闇の中に居る感じ。
ステージは青い光に包まれていて、まさにメランコリーだなぁと思った。
akaya,ぶっちが登場。
hatiが出てくると、名前を呼ぶ声が上がる。
それに応えるように、手を上げて煽るような仕草をして、お客さんざわざわ。
気合いが伝わってきた。
utaが出てくると、さらに声が大きくなる。
ryoさんが出てきて、深々とお辞儀。
髪くるくるでいつもよりボリュームあって素敵でした。
みんな新衣装で新鮮。
・新曲(おわかれのキス)
いきなり聴き覚えのない曲が始まってびっくりした。
ギターもベースもフレーズが面白くて、お互い主張しながら絡み合ってる感じがした。
サビ?ではryoさんのだんだん高くなっていくファルセットが凄くキレイで好き。
歌詞ところどころ聴き取れたけど“おわかれのキス”というフレーズの印象が強くて飛んじゃった…。
ちょっと悲しげだけど、強さも感じる曲だった。
ryoさんがhatiの方に手を伸ばして、ベースソロ→ギターソロがあったのは、もうひとつの新曲かな?
カッコよかった。
・690min
イントロでryoさんが呟く所、最後の言葉を合図にぐちゃぐちゃになるのが楽しい。
間奏のウィスパーボイスが終わった後、ぶっちが「ワントゥースリー!」って叫んで音が始まったのかっこよすぎた!!
・BABEL
ドラムのスネア?連打で始まる。
この曲だったかな…ryoさん何かを勢いよく上手袖に投げた。(首にかけてたストール?だったらしい)
アルペジオがよく聴こえて嬉しかった!
二回目のサビ前のギターの音だけになる瞬間がすごく好き。
・Lestat
「おいで」とryoさんが手招き…したような…。
曲が始まってレスタトだってわかった時すごいうれしかったー。
ワンマン振り。
ryoさんutaの方に来て顔をくっつけて笑い合ったり、体のラインをなぞるように触ったりしてどきどき。
hatiの方に行って、シャツのネクタイを掴んで優しく引っ張ったりしててどきどき。
“長い睫”ではhatiが目を指さしてくるんって動かしててかわいい。
ryoさんも手のひらを瞼からふわ~って伸ばして歌う。
akayaの“I do”とかのコーラスもいい。
uta楽しそうだった。
音がのびのびしてて気持ち良い。
・raw
これも久しぶりで、おぉーってなった。
“肺に酸が注がれる”でhatiが胸を指さしてくるくるしてて。
ryoさんは胸元を触って服がたわんで…!
utaギターソロ全然違う感じにアレンジしてておぉー!?ってなった。
“花火が綺麗だった”の後“ら、ら、ら…”って声に合わせて、手を上に向かって開いたり閉じたりしてた。
その後の叫ぶような声がうわーって伸びてこっちまで迫ってくるような迫力があってビリビリきた。
艶めかしい。
・belzebuth
始まる瞬間の緊張感が良かった。
ryoさん“溢れ出す蜜には”で自分の体を触ったり、指をくわえて口を開けて舌が。
“嘘つき”ではやっぱりhatiを見ちゃう。
サビはステージが真っ赤に染まって、物物しい雰囲気。
“蝿に見えるでしょう”のドラムの迫力に圧倒された…凄い。
・ROMEO
フロアが揺れる、うねる。
ステージと一体になれる感じがする。
ギターソロ前のベースにぐっときた。
・in the rain
ryoさん座り込んで、掠れた声で「消えたい…。忘れたい…。死にたい…。」と繰り返す。
「そんな想いを、この雨が洗い流してくれたらいいのに…。in the rain」
なんだかすごく無感情になって見ていた気がする。
現実から目を逸らしたかったのかもしれない。
遠くから見てる感覚。
でも“あの日の笑顔に会いたいよ”って言葉を聴いてから、凄く生々しく音を歌を感じた。
全ての言葉があの人に向かった。
届くはずだ、と自分に言い聞かせるように。
届いて欲しいと願った。
後奏が続く中、歌い終わったryoさんはすぐに、胸の前で手を合わせて「ありがとう」と言い去っていく。
hati、ぶっちも去り、akayaとutaがステージに残る。
・lithium
utaの元に椅子が運ばれてきて、それに腰掛ける。
akayaが流す音が、やがてリチウムになる。
utaがギターをのせ始める。
かなりアレンジされてた。
第三楽章?からは音源通り。
アルペジオのフレーズが始まる前、すごくドキドキする。
ライブならではの緊張感が心地良い。
やっぱりutaのギター大好きだ、と実感する。
・新曲(とぅわとぅわ)
hati、ぶっち、ryoさんが戻って来る。
また、知らない曲が始まる。
ドラムのリズムが変な感じで面白い、難しそうだなぁと思った。
歌も不思議な感じ、フワフワ浮いてる感じ。
“トゥワットゥワッ”ってフレーズを繰り返しながら、花が咲くように手を開いたり閉じたり。
ちょっと可愛らしい感じもした。
“チクタク…”を聴いた時みたいに、凄く印象に残るフレーズ。
・夜想
ピアノが始まって、これも久しぶりな感じがして嬉しくなる。
サビのドラムソロ、鋭くて目が覚めるような響きが気持ち良い。
尖ってて刺さる。
逆にutaギターは角が取れた柔らかい感じの音。
不思議な重なり。
・float
ryoさんが何か叫んで、float!
これも意外に久しぶりかな?
ryoさん楽しそう。
すごい楽しかった。
曲が終わった後
「名古屋ー!」「オーイ!」「もっと声を!」「オーイ!!」「もっと!(耳に手を当てる)」「オーイ!!!」
みたいなコール&レスポンスがたくさんあったような。
ryoさんのシャウト混じりの煽りが大好きです。
気持ちが上がっていく。
・Who's the MAD
オイ!オイ!ryoさんも拳あげてたような。
激しい曲がどんどん威力を増してる気がする。
ぶっちのドラムに合ってるのかな?と思ったり。
メンバーの楽しそうな顔を見るとすごく嬉しい。
・headache
「頭飛ばせるか?」という煽りでスイッチが入る。
akayaタイムでは、前に出てきてダンスしながら上手→下手で両手を上げて煽る。
一瞬ギターだけになる所だけビシッ!って“きおつけ”してまた踊りだす。
面白すぎて隣にいた友達と顔見合わせて爆笑した。
みんなの笑顔がたくさん見られて幸せです。
-MC-
メンバーを呼ぶ声が響く。
ryoさんしゃがんで後ろ向いたまま、耳に手を当てる。
大きくなる声。
ryo「ステージに居る人たちは、みんなの声を聴くと体力が回復します。」
もっと大きくなる声。
utaも俯いてチューニングしながら、しばらく耳に手を当ててた。
なんか呼ぶのが楽しくなってきて、たくさん叫んだ。
「ぶっち!」という声が上がり始めるとryoさんも突然「ぶっち」って呼んだ(笑)
ぶっちがびっくりしてイヤフォン外して「呼んだ?」と聞くと頷くryoさん。
ぶっち「びっくりしたー!」って。
「ここまでMCも無かったのに、こんなに声をくれてうれしいです。本当に、ありがとうございます」
とryoさん。
「9GOATS BLACK OUT、休眠から帰って来る事ができました。ただいま!」
「おかえりー!!!」
このやりとりがすごく嬉しかった。
ずっとおかえりって言える日を待ってた。
「活動再開する時、普通なら音源とかを出したりするけど、早くライブがしたかったので、急いで帰ってきました。」
帰ってきてくれただけで充分うれしいです。
「Merancholy pool、憂鬱というテーマなので、ネガティブなイメージを持つかもしれないけど、そうじゃなくて…。僕たちの曲は、悲しい事から生まれることが多い。全ての始まりであると思う。」
「休眠している間に色んな事があって、Obsidianでも言ってるけど、生きていくことは大変。
でも葛藤した分、幸せも感じることができる。」
「今、リアルに悲しみを体感してる人がいたら、それを抜け出す気付きになれればと思っています。」
「この曲が出来た二年前?は、悲しみを癒すためにつくったけど、一年前にリリースして歌っていくうちに、今は意味合いが変わってきています。光に溢れる曲です。Heaven」
・Heaven
話を聞いていて、最近Heavenを“光に溢れた曲”と言っている意味がわかった。
今まで、ログとかでHeavenは失った悲しみを素直に出した、という感じのことを言ってたから、光に溢れるという表現がよくわからなかった。
でも今、9GOATSにとってこの曲は光なんだ。
私は、まだ、そういう風には捉えられてないみたいだ。
もっと、そばに居てくれる存在に感謝するべきなのに。
たぶん自分が苦しいから、苦しそうに見えたんだ。
いつか私もそんな風にHeavenが聴こえる日が来るんだろうか。
ryoさんは今日も“側にいる人も”でutaとhatiを示したように感じた。
私も隣に居てくれる人に感謝の気持ちでいっぱいになった。
でもなんで涙が出るんだろう。

複雑な気持ちで居た。
でも、隣で他愛ない話をして笑わせてくれる友達のおかげで、笑えた。
本当に、大切だなと思った。
ありがとう。

en.
アンコールの声の中、椅子が二脚運ばれてくる。
会場ざわざわ。
ryoさんとutaが登場。
uta黒いアコギを掛ける。
Siznaがブログに書いてたやつ!
ryoさん椅子に座って「こういう形でアンコール出てきたのは初めてだから…これでいいのかな?」ってそわそわしてた。
「せっかく帰ってきてワンマンをやるから、本編は本編として、アンコールは違った感じでやろうという話になって」
「そしたら、utaが“オラ、アコギ弾けるッス”って言い出して」
「言葉はちょっと違ったかもしれないけど…“???(忘れた…)”だったかな」
uta、苦笑い。笑
「これは、今日で見納めですか?」
うなずくuta。
「でも、また新しいギターが出てくるかもしれません。」
「悲しいだけの曲も、こういう形で演奏したら、楽しんでもらえるんじゃないかと思って。」
他にも色々話してて、ryoさんが噛んでutaに満面の笑顔を見せるというシーンがあったような。
その時のryoさんの笑顔が天使のように可愛かった!!
・Den lille Havfrue(acoustic ver./ryo+uta)
いつもと違うギターで始まったデンリル。
そういう気持ちで歌ったり弾いててくれるんだと思うと、不思議と辛くなかった。
でもギターの音も歌声も優しすぎて、やっぱり泣いてしまった。
このアレンジはずるい!笑
でも、嬉しかったです。

「ryoutaだけでやっててもね…!」「僕らが呼ぶんじゃなくて、みんなの声で呼んであげて下さい」
「hatiー!」という声があがると、hatiがなぜか笑いながら出てきた(笑)
驚くryoさん。
そしてakayaもぶっちも登場。
「これは、前しか向いていない曲です。そういう曲だから、優しいアレンジが似合うと思って。」
・宛名のない手紙(acoustic ver.)
これも、凄くやさしい音だった。
特にhatiのベースの音が柔らかくて、そっと弾いてるように見えた。
ひとりひとりの気持ちが音や声になって響いてきました。

終わった後、ryoさんが「みなさんこういうのは好きですか?」と聞く。
「好きー!」という声が上がって「良かった…」と笑顔で胸を撫で下ろすryoさん。
「せっかくワンマンで帰ってきて、僕だけ喋ってるのもあれなので…。なんで目を逸らすの(笑)」
笑ってるhatiに「hatiー!」と声が。
hati「楽屋でakayaと頑張って考えたけど、お手上げです!笑」「次までに考えておきます!」
ryoさん「みんな覚えておいてね、hati爆笑トーク!」
hati「なんでやねん!」(って聞こえたけど空耳…?)
uta、hatiに向かって「でた!」みたいなこと言ってた気が…。
久しぶりな全員のMCに舞い上がりすぎて記憶が飛んでいる。
hati「じゃあutaさん、最近のメランコリーな事を。」
utaコール。
uta「年末に風邪をひいて、初めて年越しで寝込んでました。」
ryoさんがakayaの方に行き、前に出るように促して、マックの前に佇む。
akayaは“え?え?”ってなりながら、前に出てくる。
uta「まだ咳が止まらなくて。今は大丈夫なんだけど」
手持ちぶさたなakayaがセンターでなんかキメ顔で立ってておかしい(笑)
uta「みなさんも気をつけてください」
ああーuta優しいなぁと感動してたら、akayaがutaの方へ歩み寄る…。
akayaーというコールが起こり、上手のマイクで、何か喋った…はず。
右手を上げ微笑んでたことだけは覚えてる。笑
ryo「ここ落ち着くね」
akaya「落ち着きますよね!」
ryo「再起動していい?」
akaya「ちょっ!!!」
と言って急いでマックの元へ。
akayaが再起動したか聞いて、ryoさん“してない”と笑う。
ryoさんセンターに戻ってきて、ぶっちコールが起きたのかな?
「うちのhatiぶちakayaです」と紹介。
「ぶちおさんも何か喋る?」と聞く。
ぶっちは首を横に振ったけど、大きくなるぶっちコール!
「名古屋は約二年ぶりなんです。」会場拍手。
「地方に来ると食に走る傾向があるので、今日はひつまぶしを食べて帰りたいと思います!」
「あと、俺が言う事じゃないけど、物販が…」
ryoさん“ああ!”と口開けてutaに向かってびっくり顔。
ぶっち「俺クラスになると、そういうこともちゃんと出来るから!」
ryo「みんな喋ったのに誰も触れてない」ってすごい笑ってた。
ぶっち「物販は外かな?あ、後ろにあるみたいです」
後ろを振り返ると“ここだよ~”みたいな感じで荒川さん達の手が上がってて和んだ(笑)

「今回のツアーで、入場者にプレゼントするポストカードを作っていたんですが、間に合いました!」
会場拍手!良かった!
「帰りにズームエンタープライズの方々が渡して下さると思うので、もらって帰って下さい。」
「まだポストカードに載せている詩を読んでる人は居ないかもしれないけど…というか誰も読んでないよね。笑」
「今日は活動再開したばかりで、Melancholy poolというテーマもまだよくわからないかもしれないけど、これから活動していくうちに、目指しているみんなとの関係性も見えてくると思います。」
「たぶん見続けていくことで、大切に大事になっていくと信じているので、これからもよろしくお願いします。」
「こんな風にみんなの前で歌や音で演奏できて、よくわからない話も聞いてもらえて、本っ当に幸せです。ありがとうございます」
「最後にこの曲を聴いてください。」
・願い
“おかえり”
ryoさんが歌い出して、涙が溢れてくる。
“おかえり”と伝えられる事は、こんなに幸せな事なんだ。
嬉しかった。
久しぶりにutaのストラトの音を聴いた。
すごく懐かしい感じ、きらきらしてて、一音一音が心に響き渡って、やっぱり大好きだと思った。
白く淡い光に包まれたステージを見て、deep sleepers名古屋を思い出した。
9GOATS最後の曲が“願い”で、凄く感動した。
アキさん元気でいてくれたらいいな。
あの時から色んな変化があって、また違う“願い”を感じた。
休眠中の間に、今まで知らなかった出来事や感情を知り、もがいてた。
だからこうやってまた帰ってきてくれて会えたことが本当に嬉しかった。
別れの寂しさや葛藤があったからこそ、生きている自分のまわりにあるものに感謝したり、出会いや再会の喜びも深く深く感じることができるんだと知った。
死ってなんだろう。
どういう風に生きていけばいいんだろう。
そんなことを感じながら過ごす日々だった。
初めてフライヤーの“Melancholy pool”という文字を見た時、ちょっと不安になった。
『TANATOS』で見え始めた光が、また憂鬱に染まってしまうのかな…と。
でも、そうじゃなかった。
今、目の前に広がっている景色は、光に満ちていた。
歌い、音を奏でてくれる人は、とてもあたたかかった。
生きてることってこんなに尊いことなんだ。
同時に、会えなくなってしまった人の幸せを祈った。
忘れないから。
また、会おうね。
ありがとう。
ryoさんが目を閉じて音が消えるまで歌ってくれた。
口に両手をあて、今までで一番大きな仕草で投げキス。
深々とお辞儀をして、去っていった。
utaはピックを投げたりしてた。
いつか受け取れたらいいな。

パンフレットとアートカードを買いました。
大須観音パワーが9GOATSを守ってくれますように。
会場を出る時にポストカードをもらう。
階段を降りながら言葉を読んでたらまた涙が…どんだけ出るんだって感じだけど…。
そしたら先に出てた友達が迎えに来てくれて、やっぱり幸せだなぁと思った。
それから楽しいことも色々あって、ご飯を食べて帰りました。
別れるのが辛かった、でもまた会えるのを楽しみに頑張ります。
一緒に居てくれてありがとう。
大好きです。

休眠中も、ずっと9GOATS BLACK OUTはそばに在って支えてくれました。
どうしようもないような日常の中でも、希望を繋いでくれた。
本当に、ありがとうございます。
これからも、一緒に居られたら幸せです。
大好きです。