正直…この時のことを私はあまり覚えてません。

とにかく初めてな事ばかりで
呼ばれるがまま
あっちこっちの検査室をハシゴしてました。

それでも…MRIだけは
忘れられません。

麻酔を打った瞬間
それまで泣いていた末っ子が
白目を向いて眠りにつくあの瞬間は
涙が込み上げました。

「ちーちゃん…必ず目を覚ましてね
ママ、待ってるからね
検査終わったら
絶対目を開けてね
ごめんね。
辛い思いさせてごめんね」

生後6ヶ月になるかならないかの
言葉の通じない末っ子に
何度も何度もそう呼びかけて
見送りました。

出てきてすぐ目を覚ました時は
あまりの呆気なさに驚きましたが
何度やっても
あの麻酔すだけは慣れません。

最初の部屋は大部屋でした。
ひとりが泣いたら皆が泣く

夜中は恐ろしい程の大合唱。
特に末っ子は人の5倍泣く子だったので
とても肩身の狭い思いをしました。

父がお見舞いに来てくれた時
その狭さと
とても話ができる状況では無い環境を配慮し

「入院費は払ってやる。個室に移動しろ」

と言ってくれました。
この配慮が
私の心の負担をとても軽くしてくれました。