遥か昔々、或るプロ野球のリーグ優勝チームの一軍投手コーチが、シーズン直後解任を言い渡されました。

優勝したのに何故?

理由が解明されました。

このコーチは試合開始後ベンチ入りの投手達をブルペンでめったやたら投球させるため、「このままでは潰されてしまう」とそれらの投手達からの告発に遭ってしまったのです。

何か私は現代社会を象徴しているように思えてなりません!

仕事をやっているふりを見せるために、若者を無駄に動かしその潜在能力を剥奪してしまう中間管理職という名の暗闇族!

真の仕事の為に試行錯誤、準備、段取りのため四苦八苦してピュアなマインドにて懸命に思考に時間を費やしている部下を、「勿体無い、俺の手柄にならない」とその貴重な時間を奪い、理由なく身体を壊れるほど無意味に動かす事を要求する上記の人達。


数年前、或る投手出身の監督が優勝を遂げました。

この監督は現役時代物凄い過多の登板数をこなし、その為肘や肩を痛め派手な活躍は2年間だけでした!

現役を引退後、投手コーチとして数球団を渡り歩き大活躍しましたが、投手達をブルペンで無駄に投げさせないで身体を労わるコーチとして有名になりました。

そして、現在登板間隔をかなりもらっている投手達の事を、「私のときと違って試合時間が長いから今の投手達は大変なんです」とねぎらいの言葉を忘れませんでした!

そしてただ見せかけの真面目さではなく、大事なときにきちんと仕事をこなす為の良い意味での「要領の良さ」の大切さも説いておられました。


※社会人として若者(無論年配の方達もですが)が、何の仕事もみなそうですが、仕事だけに懸命に集中してこそ、多くの奇跡や偉業が成し遂げられるのに、その前に立ちはだかるしなくても良い、するべきではない仕事のために、多くの社会正義のための正しい才能が摘み取られ、無残にも潰される事のないような社会に一刻も早くしなくてはいけません。

それは今生きている私達の絶対に成し遂げなくてはいけない事だと固く信じています

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(参考文献)

文藝春秋編

文藝文庫

「みじかくも美しく燃え」