これまで私たちの作品をはじめ景徳鎮ばかりご紹介してまいりましたが、今年から日本の作家とその作家とのコラボも押し出しています。

 

もともと素材優先の国際的な自由な創作のあり方を目指してまいりました。景徳鎮に向かったのも素材と人材が最も適切と思ったからでした。流行や利益、土地にとらわれず、素材と工法、人で適切に選ぶということができれば、よい所だけ結合させ使うことも非常に難しいですが努力すれば可能になります。

また、産地やスタジオを出ていろいろな土地の深い歴史と文化、人に触れることで吸収することもあります。

 

人件費が安い国に生産拠点を移したりということではないのです。それなら窯業職人の賃金の世界一高いのは恐らく景徳鎮です。それは彼らの家に行けば分かります。そして、どの家に来るのか?とも聞かれるでしょう。良い人を雇えばの話ですが。日本でヤフオクや店頭で市販されるような普通の物を作る人は普通の賃金体系に在ります。

 

また、お茶をひきだす茶器の製造ノウハウを景徳鎮と言う一拠点のみに集約する危険性を今回のコロナでは痛感させられました。知識を集約する基地を分散させてきたことに加え、今後は人材育成、実技も分散させて保存していく予定です。

私が卸をやめたりお店をやめたりと景徳鎮を扱わなくなるといろんな憶測が出てきますが、

あいかわらず、私のユニットによる景徳鎮の新作は作り続けられています。ただ、会員限定だったり、余分に日本に来ないだけなのです。