他所のお宅に贈ったお茶がそこのお宅の器によって味が不味くなるのはあらためてびっくり。

 

しらずに何十年不味い味で飲んで慣れきって気が付かないことも。そっちが美味しいと思い込んでる場合すらあり得ます。

 

鉄の器、銅の器、器の素材で物の味が変わるように、磁器も陶器も材料や焼いた環境条件でお茶の味も酒の味も変わりますね。良くも悪くも変わってしまいます。

 

寿司の醤油の味も、蕎麦の汁の味も、器が壊していることが多いのですが、手近な工業製品では比較できるものが無いのでこの感じは今の時代はプロにさえ忘れられていますね。

 

お鍋や包丁でお料理の出来栄えが随分と変わるように、茶器も酒器も、汁物の入る器も、最後に口に運ぶ手前で味を台無しにしないように慎重に選びたいものです。


工業製品、または素材そのものが量産工業品が主流の現代、先人が磨いた伝統工芸の優れた比較対象を市販品から探すのは難しいですが、健康な味覚であれば器によって想像を超える大きな違いが出ることに突き当たる人が必ず出てきます。