お互いの気持ちを、温かく通わせ合いながら
愛の交流を深めた時間がふたりにはあったはずです。
そのような時、相手は貴女だけに
自分の心の闇をそっと見せてくることもあったでしょう。
時には、破れてしまいそうな繊細なヴェールで覆いながら
そして時には、何も隠さずにごく自然な形で。
ですが貴女は、相手の闇のその深さへ
すぐには気付けなかったかもしれません。
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サイレント期間へ入り
ふたりの間に現実的 / 精神的な距離が生まれると
相手の存在自体も遠くなったように感じられます。
もう、以前のように触れ合うことは出来ません。
その代わりに、楽しく充実しているかのような
相手の様子や情報が入ってくるかもしれません。
ひとり取り残されたような悲しみや絶望感が
女性レイの心を襲う瞬間です。
ですが、男性レイは心の傷を隠しているだけです。
皆に見せるその笑顔の裏では
いまにも壊れてしまいそうな心を抱えています。
本人には、あまり自覚の無い状態で。
男性レイの心の傷の中には、勿論
女性レイとの別離から生じた傷も含まれてはいますが
それ以外でもたくさんあります。
望むような愛情を受けられなかった幼少の頃の傷
子供らしく振る舞うことを奪われた傷
大切なひとや、愛した女性が自分の元から去って行った傷
信頼していた人物からの裏切りを受けて出来た傷
挫折と葛藤、そして孤独との戦い
女性レイに出逢い、それまで硬く閉ざしていた心の扉を
少しずつ開きながら過去の傷を癒そうとしていきますが
別離（サイレント）によって
その扉を再び閉めざるを得なくなります。
癒しの出口を無くしてしまった男性レイには
もう傷を隠すことしか選択肢が残っていません。
自分の傷を周囲の人々へ悟られないようにする為には
もう、楽しそうに笑うしかないのです。
特に、女性レイを失った痛みだけは知られたくなく
無意識の内に必死に隠そうとするでしょう。
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サイレント期間中に伝わってくる
男性レイの楽しげな様子は、云わば仮の姿です。
「彼女のことは忘れよう」と努力しながらも
心の奥深い部分では悲しみの悲鳴を上げ続けています。
自らが別れを選んだ決断に対する代償ですが
男性レイはこのことにすぐには気付けません。
男性レイの仮の姿に揺さぶられないことと
「悲しみや傷をどうにかしてあげたい」と思わないことが
女性レイには大切になってきます。
男性レイの心 / 魂の癒しが始まっていくのは
再会を経て統合期へ移っていくステージにおいてです。
男性レイの傷へ寄り添い、包み込むことが出来るように
女性レイはまず自分を癒してあげましょう。
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