2012夏・北海道まるごと満喫ツアー17~十勝三股駅の今~ | 未来色スケッチ

2012夏・北海道まるごと満喫ツアー17~十勝三股駅の今~

さて、本線に復帰します!順番前後して本当にすみませんでした。

三股山荘で昼食を済ませて外に出ると、空高く青が広がっていました。

未来色スケッチ

午前中のどん曇りが嘘のようです。

未来色スケッチ

レストランのすぐ隣に、駅名標がぽつんと残されています。
決して放置されているのではなく、「保存されている」という感じです。

十勝三股駅は国鉄士幌線の終着駅であり、
当時は北海道内において最高地点に位置する駅でした。
1987年に廃止されるまでは貨物輸送(木材がメイン)の取り扱い駅として
活気にあふれていたそうですが、最盛期を過ぎると急激に過疎化が進み、
1978年以降は代行バスでの輸送に切り替えられ、実質廃止も同然の状況だったそう。

周囲を見回しても、駅らしいものはほとんど残っていませんでした。

未来色スケッチ

保存・整備されている幌加駅とはまた全然違った印象です。

未来色スケッチ

ただただひたすら広がる、「THE・北海道」な風景。
何も残ってない廃線跡に行って何がおもしろいの?という人もいるかもしれませんが、
何もないわけではないのです。探せばあるんですよ、それっぽいものが。

未来色スケッチ

レールがあった…のかもしれない、ところ。

未来色スケッチ

写真の中央奥、屋根が見えますでしょうか。もうちょっと寄ってみましょう。

未来色スケッチ

駅舎…ではないのですが、駅舎を模した休憩所が作られていました。
手前にたくさん咲いているのはルピナス。

未来色スケッチ

ベンチが設けられ、駅ノートも置かれていたり。これは誰が管理しているんだろう?

構内は木の遊歩道もあり、お散歩するのに気持ちいいですよ。
何もないけど、それがまたいいのです。

未来色スケッチ

森林鉄道時代の機関庫の建物もかろうじて残っています。
老朽化が激しいのでもちろん立ち入り禁止です。
ドカ雪が降ったら重みでつぶれてしまいそうですね…。
もうちょっと近くまで行ってみたかったけど、時期柄草ぼーぼーだったし、まあいいか。

三股山荘の向かいにあるログハウスは比較的新しそうに見えました。

未来色スケッチ

転車台や信号機など、目立つ遺構がすべて撤去されているので寂しいかぎりですが、
三股山荘に飾られたジオラマを思い出しながら当時の風景を思い浮かべるだけでも満足。

都市圏からはすごく遠いし、アクセスも決してよくはないし(現在、十勝三股を訪れるための
公共交通機関はノースライナーみくに号だけど、一日一往復しかないので難易度高)、
派手な遺構もないけど、やっぱり来てよかった。

あちこち鉄道にふれる旅をしてきたけど、士幌線はここにしかない
独特の歴史と風景をもつ、すてきな路線でした。

終着駅まで来てしまったけど、私たちの士幌線散策の旅はまだまだ終わりません。
充分散策してるじゃん、って思った人、まだまだですよ?(笑)
行けるとこまで行っちゃいまーす。

ペタしてね