北海道ひとり旅11・冬の釧路、要注意。 | 未来色スケッチ

北海道ひとり旅11・冬の釧路、要注意。

北海道で過ごす最後の夜がやってきました。

今までの旅行記はこちらから…

北海道ひとり旅1・のんびり出発!羽田~札幌へ
北海道ひとり旅2・新千歳空港ぶらぶら散歩
北海道ひとり旅3・ご飯クエストin南千歳
北海道ひとり旅4・朝一番、超便利ショートカットをキメる
北海道ひとり旅5・憧れの夕張さんぽ
北海道ひとり旅6・JR北海道完乗したよー!
北海道ひとり旅7・釧網本線からオホーツク海を眺める…その先に見えるのは?
北海道ひとり旅8・川湯温泉で日帰り入浴を楽しみマス!
北海道ひとり旅9・川湯温泉の激うまグルメに、ようやく出会ったー
北海道ひとり旅10・SL冬の湿原号


SL冬の湿原号で列車旅を楽しみ、ホームに降りると…強風((((;゚Д゚))))
砕氷船のデッキを彷彿とさせる、肌がビリビリとするほどの寒さ!
尋常じゃない…川湯温泉とかめっちゃ暖かったのに、海側来るとこんなに違うのか!

すごい風強い!って思ったけど、風速6メートルぐらいだったようです。
ホテルにとりあえず荷物を置きに行って、名所のひとつも見に行こうかなということで
幣舞橋に行ってきました。

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昔ここに来た時は車窓観光だったから、歩いて渡るのは初めて。
夜のライトアップは初めて見たけど、これは美しい!

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…美しいのですが、あまりの強風でカメラが構えられず、よろめく私。
写真がブレまくりです…悲しすぎる。

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強風に何度も煽られて、釧路川に落ちそうになったりもしました。
なめたらあかん…なんだこの強風は!
まともに歩けない、何かにつかまっていないと吹き飛ばされそうなほどの強い風でした。
(それでも風速6メートル程度だったと後に知る)

私が訪れた日は、釧路川の水位が高かったのがとても気になりました。これがデフォルトなのか?
そばを歩いていてもすぐそこに水面があるので、夜に転げ落ちたら一巻の終わりでしょう。

釧路は標高が低い街なので、あちこちで津波注意の看板を見かけました。
道東は地震が多く、過去にも津波被害の経験があるため、災害意識がとても強い街なんだそうです。
東日本大震災の時も大津波警報が発令され、
私が泊まっていたホテルのすぐ下にあった幣舞橋は封鎖され、
すぐ向かいにあるフィッシャーマンズワーフも浸水被害でしばらく営業できなかったとか。
高台に逃げる、といっても高台までが遠いので、本当に車がないと厳しそう。

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それにしても…寒いの大好きな私でも、さすがに寒い!これはやばい!!
とりあえず夕飯も食べないといけないし…

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ということで、震えながら釧路駅までやってきました。

駅構内には売店もあるけど、時間が時間なので駅弁はもうほとんど残っていませんでした。
あとはコンビニ系で済ませるか…、いや、せっかくここまで来たのだから何か地の物を!
執念で駅構内をうろついていると(あまりにも寒かったので外に出る気はなかった)、
何やらレトロ雰囲気のお店を発見しました。
「なつかし館」という小さな喫茶店です。

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何やら鉄道関係の資料がやたら飾られています。
鉄道マニアの人がオーナーさんとかなのかな?
ゆるい鉄道ファンの私ですらもアンテナがキャッチしてしまうほどの鉄分濃度。

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十数人入れば満席になってしまう小さなフロアですが、
ホーム側の席なら目の前に発着する列車が見える、まさにトレインビュー!
店内にいるお客さんも、どことなく鉄道ファンっぽい人が多く、
掲示物や置いてあった書籍などをチェックされている方がちらほら見受けられました。

釧路石炭ラーメンが名物らしい。石炭ラーメンか…。
普段なら間違いなく冒険せずに無難なカレーなどを選ぶ私ですが、
あまりの寒さに判断基準がぶっ壊れ、気が付いたら頼んでいました。

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ラーメンは650円。安い!
竹炭を練り込んでいる麺とのことでしたが、炭くさい匂いがするわけでもなく、
あっさりとしたしょうゆラーメンでした。おいしかったし、何よりも温まったー。

鉄道とは関係ない昭和レトロな雑貨も置いてあったりして、
コンセプトがちょっと謎な感じもしないでもないですが、
「なつかし館」というお店の名前通り、雰囲気だけでも楽しめるので、
鉄道ファンじゃない人でもけっこう面白いんじゃないかと思いますよ。

ラーメンを食べて外に出ると、さっきまで猛威をふるっていた強風がいくぶんおとなしくなり、
外は暖かくすら感じました。まあでもたぶん氷点下なんですけど…。

この日泊まったホテル、けっこうオススメなのでご紹介したいと思います。

【公式】天然温泉 幣舞の湯 ラビスタ釧路川

駅からは少し離れているので駅前とは言えないのですが、
早い時間帯なら駅からホテルまで無料送迎バスも出ているし、
駅から歩いて行っても15分かからないぐらいの距離なので、
余程大きな荷物を持っているとか疲れているとかでなければ、許容範囲だと思います。

素晴らしいのは眺望と立地。

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この写真は部屋から撮ったので真逆方面向いてますが、
このホテルがあるのは観光名所の幣舞橋のたもとで、上階からも幣舞橋がよく見えます。
「ラビスタ」という名称はスペイン語で「眺望」という意味があるそうで、
その名前を裏切らない、すばらしい眺望を楽しむことができます。
私はチェックインが遅くて見られなかったけど、
ここから見る夕日がすばらしいそうですよ(フォロワーさんから教えてもらいました)。

釧路川と、幣舞橋のはす向かいにあるフィッシャーマンズワーフMOOも見えます。
夜は真っ暗ですが、さらにその向こう側には太平洋が広がっているという!
街中のホテルだし眺望はいつも期待していなかったのですが、
ここはそんじょそこらのビジネスホテルからは一歩抜きんでている印象です。
カップルで泊まるといいかもね!

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ホテルは平成19年3月オープンのため、施設もまだまだキレイです。
部屋は狭いけれど、シモンズベッド使用だし、水回りもキレイで匂わないし、
無線LANも使えるし、もう言うことなし。
シングルルームについているのはシャワールームのみという簡素な造りですが、
天然大浴場があるのでこれだけでも十分ですね。

さてさて、夕飯も済ませたことだし、天然大浴場に行ってみましょう。
このホテルの大浴場の入口には展望ラウンジがあって、
眼下にはライトアップされた幣舞橋と釧路川を見ることができます。
写真も撮ったんだけど、反射がすごくてまともなのが一枚もなかったので、
気になる方はぜひ泊まってみてください(笑)。

この展望ラウンジは湯上がり処にもなるので、温泉に入った後にひとやすみするのにも
ぴったりなんですが、さらにうれしいサービスが。

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「湯上がりにどうぞ」と書かれたフリードリンクコーナーには、
北海道名物のソフトカツゲンが!もちろん飲み放題です。
カロリー的なことを考えると飲み放題って恐ろしいんですが、
夜景を見ながら何杯もいただいてしまいました。誰もいなかったんだもん。
釧路川の夜景にカンパイ!(←酔いすぎ)

フリードリンクコーナーの裏にはマンガもたくさん置いてあるので、
時間をつぶすのにはぴったりですね。

女湯の出入り口のところには暗証番号式のキーがついていました。こんなホテル初めてです。
セキュリティがしっかりしているのは、さすが新しいホテルという感じ。
こういう配慮は安心感を与えてくれますね。

他にお客さんがいるので写真は撮れませんでしたが、
脱衣所は広めで、内湯にある大きな窓からも釧路市内が一望できます。
ドーミーインはよくこんなすごい立地を獲得したなぁ…って感心しちゃう。

露天風呂は小ぢんまりしていますが、露天とは名ばかりで囲いで周りが見えない!という
よくあるパターンではなく、チラチラと景色を楽しむことができます。
どーんと楽しめたら、他のホテルから露天風呂が丸見えよね(苦笑)。
露天風呂も風が強かったので、洗った頭はパリッパリに凍っていくし、
お風呂から上がると一瞬にして身体が冷えるので、なかなか出られなかったなー。

肝心のお湯の方は食塩泉(弱アルカリ性高張性低温泉)で、よく温まります。
かなりしょっぱいのですが、これは海が近いことも関係しているのかな…。
高張性のお湯なのでちょっときついお湯(という表現が適切かは微妙だけど)だというクチコミも
事前に見ていたのですが、私の肌にはこれといった抵抗は感じませんでした。
pH8.1だそうですが、つるつる感はあまりなくさらっとした感じのお湯で、
循環式なのがちょっと残念ではありますが、よくあるきつい消毒臭もあまり感じないし、
ホテルについているお湯でこれだけ景色も楽しめるというのはコスパ良かったと思います。

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やっぱり安定のドーミーインですね。
全国各地にありますが、ドーミーインに泊まってはずれだなーと思ったことは一度もないです。
函館のドーミーインも眺望がいいらしいので、機会があれば泊まってみたいですね。

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ああ、今回も夜鳴きそば(ラーメン無料サービス)食べ損ねた…。

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ご当地牛乳は、もちろんよつ葉牛乳。軽やかしぼりは初めて飲んだけど、さらっとしておいしかった!

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さあ、旅もいよいよ最終日を迎えます。
(長くてごめんね!)

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