子どもの「食べる機能」は、おっぱいに吸いつく力(原子反射)のように生まれつき備わっているわけではありません。

毎日の食事のなかで発達し、獲得していく能力なのです。

食べることがちょっとにがてなお子さんのお口の成長に役立つ「歯科ならではのアドバイス」をお教えしましょう。

●離乳初期(5、6か月~)

それまでおっぱいを原子反射で飲んでいた赤ちゃんにとって、離乳食の開始はおとなが想像する以上に大きなハードル。

反射がまだ少し残っていると、いくらおいしい離乳食をあげても「ベェー」と舌で出します。

スプーンでちょんちょんと下唇をつついたとき、舌で押し出したり、口をとがらせてスプーンを入れさせないのは「離乳食はまだ早い」というサイン。

お口を開けてくれる時期を待ちましょう。