●メンテナンスに来ていただきたいわけ。
メンテナンスでは、インプラントと、そのまわりの歯ぐきやあごの骨の状態を複数の検査で調べます。
周囲炎や、その前段階の周囲粘膜炎になっていることがわかったら、まずは患者さんにセルフケアを見直していただきます。
ケアのしかたがそのままでは、治療しても細菌は減らず、炎症も引きません。
改善されたら、歯ブラシなどでは届かない、歯ぐきの中のプラークや歯石を専門の器具で除去します。
周囲粘膜炎の段階で発見できれば元に戻せますし、周囲炎になっていても、あごの骨のダメージが少ない状態ほどインプラントを失わずにすむ可能性が高まります。
歯周病と同じで、痛みや違和感を覚えてからでは進行していることが多いです。
また、歯ぎしりや食いしばりといった、無症状に生じる継続的な強い力により、あごの骨がダメージを受けていることもあります。
歯科では、噛み合わせや、上下の歯やインプラントの状態を調べることで、絶えずそうした兆候に目を光らせています。
ですから、欠かさずメンテナンスに来院していただきたいんです。