乳幼児の口腔細菌叢の形成に両親の細菌叢が深く影響。

ライオンが行った次世代シークエンサーによる細菌叢解析術を駆使した研究により、乳幼児の口腔細菌叢が深く影響していることが明らかになった。

乳幼児の口腔細菌叢は生後1週間ですでに数十種類の細菌が認められ、その後徐々に菌種の多様性に近づいていく。

また、親子間では非親子間に比べ口腔細菌の共有率が高く、この傾向は生後1週間ですでに認められ、乳幼児の成長とともに共有率も高まることが判明。

また、父親と母親との共有率で有意な差はなく、母親だけでなく父親からも同等の影響を受けることもわかった。

さらに、親子間の口腔細菌共有率が高かった家族と低かった家族で生活習慣のアンケートを行った結果、保育園に通っていない子どもは母親との共有率が高いことや、父親とのスキンシップの頻度が高い子どもほど父親との共有率が高いことなどが明らかになった。

しかしながら、両親のスキンシップは子どもの成長のために欠かせない。

将来、子供が口腔疾患にかかるリスクを低くするためにも両親の口腔ケアが重要になってくる。