日本歯科医師会では、インフルエンザなどのウイルス感染症の予防について、歯みがきが 有効であると発信しています。歯周病菌は、ウイルスによる粘膜への侵入を手伝う酵素を  出すといわれているからです。そのために、普段から口腔内を清潔にし、細菌をできるだけ 減らすことが大切です。また、唾液の中には、天然の抗菌成分が含まれ、細菌の繁殖を防ぐ働きをもっています。唾液を多く分泌することで、様々な細菌感染から体を守ってくれているのです。日々の歯みがきに加えて、唾液腺マッサージなどで、口腔内機能を活性化させましょう。

唾液腺マッサージ①人差し指から小指までを頬と耳たぶに当てて円を描くように。

②耳の下からあごの先まで、あごの内側を指先で押す。

③両手の親指を揃え、あごの真下からゆっくりと突き上げる。

歯ぐきの主成分、実はお肌と同じコラーゲンです。

私たちの体を構成するタンパク質の一種で、体中のあらゆる組織に存在する「コラーゲン」。細胞同士をつなぎ合わせて組織を形づくり、その活動を維持する大切な構成要素です。当然、歯ぐきの組織でも、同じ役割を担っています。歯ぐきは、外界に接している「上皮組織」と、その内側の「結合組織」の二層構造になっています。そして結合組織の約60%が、なんとコラーゲンでできているのです。加齢により歯ぐき細胞がおとろえることはもちろん、歯ぐきに炎症が起きたり、歯周病菌で歯ぐき細胞が傷つけられたりすることでも、コラーゲンの分解が進んでしまいます。さらにハリや弾力を失う原因となるのです。美肌を保つのにスキンケアが欠かせないのと同様、歯ぐきの健康を維持するためには毎日のケアがとても大切。しっかり歯周病予防をしましょう。

 

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