人生には、「どうしても許せない」と思う出来事があります。
信頼していた人に裏切られたとき。
自分や大切な人が傷つけられたとき。
その怒りや悲しみは、簡単に消せるものではありません。
私は、許すことは、起きたことをなかったことにすることではないと思っています。
相手の行為を正当化することでも、再び関係を持つことでもありません。
必要なことを伝えたり、自分や大切な人を守るために行動したりすることも大切です。
そのうえで、怒りに自分の毎日を支配され続けないよう、少しずつ距離を取っていく。
それも「許し」のひとつの形ではないでしょうか。
許せない気持ちを、無理に消さなくていい
「もう気にしないようにしよう」と思っても、ふとした瞬間に怒りが戻ってくることがあります。
そんな自分を責める必要はありません。
まずは「私は傷ついたんだ」「まだ悔しいんだ」と、自分の気持ちを認めてあげてください。
私が気持ちを整理するときに思い浮かべるのは、「天のゴミ箱」です。
抱え続けるのがつらい思いを、目の前にいつもあるゴミ箱にポイっと入れるイメージをしてみてください。
一度で手放せなくても構いません。
苦しくなったら、またゴミ箱にポイっと入れる。
それは、自分の心に少し余白を作るための方法です。
これからの自分を守るために
誰かとの関係が終わったときには、「なぜ、あんなことが起きたのだろう」と考え続けることもあります。
振り返って学べることがあれば、これからの人間関係に生かせます。
ただし、相手がしたことまで、自分のせいにする必要はありません。
今後は、どんな距離感を大切にしたいか。困ったときには、誰に相談できるか。
自分を守るために、これから選べることへ目を向けてみてください。
許せない気持ちが残っていても、新しい一歩を踏み出すことはできます。
許すかどうかを急いで決めなくても大丈夫です。
まずは、傷ついた自分をいたわることから始めてください。
皆さんが少しずつ心の重荷を下ろし、自分のための時間を取り戻せることを願っています。
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