65daysofstaticよりサイモンさんのパフォーマンス

つまみを弄りながら

夥しい血管のような回線を外しては繋いでゆく

ミニマルな切断と揺らぎ

これぞ「魂の唯物論的な擁護」と云っていいだろう

神話も旋律も和声もない

質感と切断的リズムだけがある

物質的な揺らぎはどこか

生命以前の律動の始原のようにも感ぜられる

逆説的に神話的世界像を想起することも可能だろう

ポールさんが参加しゆっくりと移行する

あちらが切断ならこちらは持続

とはいえミニマルな絶え間なき変容の様相ではなく

個体個体にフォルムがある

終末論的な焦燥感