カナダでの私のボスであるキャシーと、ある会社を訪問、約束の方が出て来るまで、
受付で待っていたときのこと。
キャシー「今週末は両親もうちに来てバーベキューなんだけど、
このシーズンはパプリカを焼いてストックするっていう大仕事が
あるから、明日は大忙しなのよ」
わたし「土曜は今年最後の夏日って天気予報で言ってたから、よかったね」
(受付さん参戦)
受付さん「焼きパプリカをストック、って言った?あなた、もしかしてイタリアン?」
キャシー「あら、もしかしてあなたも?私の両親はイタリアから来たのよ」
受付さん「うちもなの!イタリアのどのあたり?」
キャシー「ローマの近くの○○ってところ」
受付さん「なんですって!○○わかるわ。めちゃめちゃ近いわ。うちは××よ」
キャシー「まぁ!そうなの?世界は狭いわねぇ!」
(ここからトマトトークが始まる)
キャシー「先週はトマトを仕込んだのよ。今年のトマトは最高ね。」
受付さん「そうそう。本当、今年のは最高よね。」
(え、そうなの?)
キャシー「我が家秘伝のトマトソースのレシピだけは、きちんと娘に引き継ごうと
思っているのよ。
母なんて、私がトマトソースをつくっていると、背後から、レシピが
間違っていないか見張っているんだから」
受付さん「なんでもすぐに買える時代だけど、やっぱり我が家のトマトソースに
勝るものはないわよね」
キャシー「そうそう!」
(日本のお味噌汁とか煮物みたいな感じ?)
キャシー「昔よく母は言ってたわ。家になにもなくても、『トマトとたまねぎがあるから、
全部そろってるわ』って」
受付さん「うふふ。あと小麦粉ね」
キャシー「!!そうそう、小麦粉、小麦粉!」
(日本のお米みたいな感じ?)
そもそも「あなた、もしかしてイタリアン?」というのは、移民の国ならではでしょうか。
ほぼ単一民族が住んでいる(と一般的に思っている)日本に住んでいると、
ちょっと不思議な会話。
そして偶然や共通点に興奮するパワフルなイタリア女たちの会話が、会社じゅうに
響き渡って恥ずかしいやら面白いやら、でも、ほほえましい時間なのでした。