生まれてきて、良かった。

 

と歌うこの曲は、言わずと知れた

 

大橋純子さんの曲です。

 

シルエット・ロマンスほど有名ではありませんが、

 

私は純子さんの曲では、クリスタルシティーの

 

次に好きな曲です。

 

今、まさに、世界はビューティフル・ミー

 

なんですから…。

 

世の中の価値観が大きく変わったのです。

 

見た目が美しくないものに対して、

 

寛容になって来ている、というか、

 

モノの本質を見極めようとする人々の

 

動きが出て来ているのです。

 

ルッキズムという言葉もよく耳にするように

 

なりました。

 

見た目至上主義的な考えは、いったい誰得だった

 

のでしょう?

 

イケメンという言葉が流布され、

 

「男は顔じゃないよ心だよ」と言った寅さんの

 

名台詞さえ踏みにじられてしまいましたね。

 

女性はその随分前から、見た目の美醜によって

 

価値を決められて来ました。

 

「気立てが良く、働き者」だけでは嫁に行けない

 

時代は、実はそんなに長い期間ではないのです。

 

女優は女優、私は私、で充分幸せに生きられた筈が、

 

平成の時代に入った途端、

 

見た目や若さはお金になる、という発想や

 

感覚をジワジワと摺り込まれて行ったのです。

 

つまり流紫庵の青春真っ只中は、ルッキズムの

 

最高潮!

 

私、生きるのが辛かった(泣)

 

大橋純子さんのビューティフル・ミーが

 

発売されたのは、1979年。

 

この頃はまだ日本人の心に「おくゆかしさ」という

 

美徳が生きていたわね。

 

でも、女も強くなければ、男に養われるだけが

 

女の生き方と違う。

新しい価値観が生まれてきたわ。

あの時代がもっともパワフルで、私は好き♡

馬鹿にしないでよ!
そっちのせいよ!   と

百恵ちゃんがガナっていた頃。

 

🕊当時、「翔んでる女」なんて言葉も流行りましたね。

 

自立した新しい女性のイメージだったのでしょう。

 

あのまま素直に昭和の流れで来ていれば、

 

整形に失敗して引きこもりになる人も、

 

自信を失くして夢に1歩踏み出せなかった人も

 

いなかったでしょう。

 

コンプレックスも個性に変えて、

 

意気揚々と美女であろうと美男であろうと

 

臆することなく対等に意見を言う事が

 

出来たでしょう。

 

そう、自分さえ強ければ、

 

自己肯定感が高ければ、

 

そんな世間が作り上げた吹けば飛ぶよな常識に

 

打ちのめされずに済んだのよ。

 

でも今は違う。

 


 

恐々手をのばし 腕にふれてみる

やっぱりあなたが 隣にいるのね

優しいぬくもりが まるで嘘のよう

都会の迷路で めぐり逢った愛

 

ねぇ私 子供の頃から

一度もきれいと 言われないけど

きっと今夜は 美しいはず

あなたの愛の 魔法で

 

Oh, Beautiful Me!  Oh, Beautiful Citi!

 

生まれてきて よかった


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この歳になると、自身の美醜よりも、

 

自身の、人生の満足度の方が気になるように

 

なりますね。

 

結局、美醜って、対人においての価値観じゃないですか?

 

人から良く思われたい、性的対象になって

 

「いい思いをしたい」

 

「他人よりも得したい」

 

そんなものでしょ?

 

このご時世、

 

いくら綺麗でいくら若くても、

 

景気が悪いから買ってくれる人もいないわ。

 

…そして朗報!

 

BBAになればそういった戦場からは

 

否が応でも退場させられるわけです。

 

そしてやっと自由を手に入れることが

 

出来た時、

 

美しさに甘えて生きて来た人より、

 

打たれ強さや柔軟性やしぶとさを培ってきた

 

私が笑うのです。

 

そう、

 

最後に笑うのは わ・た・し。

 

Oh, Beautiful Me!  Oh, Beautiful Citi!

今はじまる 人生