あの、腐った葡萄色の洋服を着て街を
歩けるようになるかしら?
老人施設やデイケアで、孫ほどの介護者に
タメ口きかれてキレないかしら?
などなど不安がいっぱいの老後だわ。
生まれてからすぐ、
人は死に向かって行進しています。
肉体も25歳をピークに徐々に老化が
はじまり、
還暦過ぎた辺りからガタンと来ます。
見た目が老人化するのです。
老人と若者とでは歩き方が違います。
骨や筋肉が縮むせいかしら?
55歳の今はまだ、着るものによって多少は
若作りできるけれど、それすら痛々しく
見えるようになるのでしょうねぇ…
あ~やだやだ。
私は昼間にジムに行っているんですが、
平均年齢は65歳くらいです。
私なんかひよっ子の部類です。ぴ~よぴよ🐥
弱って親族に迷惑かけたくないのか?
長生きして年金を多く得たいのか?
ひ孫を抱きたいのか?
理由はそれぞれでしょう。 確かに、
ひと昔前の年寄りのイメージは
一新されました、が、しかし、
平均寿命がさほど変わっていないところを
見ると。無理せずのんびり生きた方が
いいような気もします。
30代の私、40代の私と、歳を取ることに対する
イメージ(恐怖)が徐々に変わりつつあります。
それは私がいま、老化真っ只中にあるのも
理由ですが、若い時分の想像通り、悩みは半減
しています。
昨日のブログ、世捨て人で書いた
【小欲知足】の精神が
自然と理解できる感じです。じわ~っと
体の隅々に浸透して行く感じ…わかるかなぁ~?
若き日々、とかく人間は悩みがちです。
悩むのが仕事と言ってもいいくらい。
また、悩みがあるから成長もでき、
悩みによって人格も磨かれ成熟して行くもの
だと思います。
「あの方、人間味が溢れて、
なんて魅力的なのかしら?」
と言われている方はきっと、若い時分、
大いに悩まれた方なのでしょう。
例えば、相田みつをの書の言葉、
「にんげんだもの」
の深い味わいが理解できる若者もいれば、
理解できない年寄りもいるのですが、
多くの人たちは、歳を重ねる毎に、
相田みつをの書の魅力が分かるように自然と
なるのでしょう。
還暦過ぎると急に絵手紙が趣味になったり
写経を始めたり、お遍路さん歩いたり…ほほう。
転生回数や魂レベルによって違うと思いますが、
【人は死に向けて、だんだんと覚悟が出来て
くるのではなかろうか?】
…南無阿弥陀仏と唱えながら、
人は少しずつ、少しずつ
悟ってゆくものなのでしょう。きっと。
いくらお金があっても、勲章をもらっても、
決して
あの世には持って行けないってことを。
いのちを繋いで来れたこと自体、
小さな奇跡の連続だったということを。
٭•。❁。.*・゚
なんでもないようなことが、
幸せだったと悟る…
.゚・*.❁。.*・٭•。
つまり人は、生まれながらにして、
悩む準備も、悟る準備も、
老いを受け入れて行く準備も、
最初から、魂に仕込まれていると思います。
だから心配はいらないわ。
歳を取ることが素敵なことかどうかは
個々の感じ方次第ですけど、
無理なく自然に受け入れられるのであれば、
問題ないわね。
確かに、幸せそうなお年寄りって
日常で目にしますもん。
案外いいものかも。
嗚呼、麗しき老人ライフ!
案ずるより 老いるが易し。