私はこれまでたくさんの本を読んできました。

 

スピリチュアル本はもちろんですが、子供の頃に出会った、『忘れられない絵本』というものもあります。

 

 

小学4年生の夏休み、学童保育(ポプラ学級と言いました)で保母さんのS先生が私に教えてくれた本がありました。

 

 

とても個性を大切にしてくれる先生で、田舎の学校で、どちらかと言えば浮いた存在の私をとても大切にしてくれた印象があります。

 

 

そのことも手伝ってか、その絵本、長谷川集平さんの『はせがわくん きらいや』という当時のすばる絵本大賞だったか?受賞作品を私は大層気に入りました。

 


 

 

あとがきまで空で言えるくらい、私はその絵本の虜になってしまったのです。

 

素朴な墨絵タッチの作風と、題材になっている昭和30年の森永乳業の粉ミルクの『ヒ素事件』についても、同情しましたし、社会の理不尽さと弱者の叫びを知りました。

 

 

主人公である『はせがわくん』は著者である長谷川集平さんご自身で、生まれながらに発育不良で、友達から疎まれながらも、その『個性』を周囲の葛藤の中徐々に受け入れられて行く、といったストーリーです。

 

 

今の時代、障害者が国から手厚くされるようになった分、健常者は無関心になったと言えるでしょう。

 

 

障害者は別次元の人達で、関わり合いを持たなくても、スルーしていても勝手に生きられるだろう的な発想は実はともて貧しいことなのです。

 

 

どんな人にもちゃんと『居場所』があって、ちゃんと役に立っていることを、昭和の文化では受け入れていたのですね。

 

 

 

そして、大人になってから出会った絵本で最も感動したのは、ガブリエル・バンサンの『アンジュール』という絵本です。

 

 

 

 

精神的にかなり参っている時期に、たまたま千葉の津田沼(20代後半に住んでいた街)の書店に平積みにされていたのを手に取って、涙が抑えられぬままレジに行ったのを覚えています。

 

 

それだけにこのアンジュールは衝撃的でした。

 

 

アンジュールは捨てられた犬の名前なのか?どうかはわかりませんが、うちのキャバリアの庵寿ちゃんの名前のヒントになったのは事実です。

 

 

理不尽に走行中の車の窓から家族の手によって捨てられてしまう犬が、放浪の子供(おそらく新しい飼い主になるであろう)と出会うまでの1日を、鉛筆デッサンだけの言葉の説明のない絵本で魅せています。

 

 

『理不尽』

 

 

『捨てられる』

 

 

『放浪』

 

 

『出会い』

 

 

などのキーワードは人生におおいに挫折していた当時の私の心の琴線に触れました。

 

 

愛されたいのは犬も人間も同じです。

 

 

このブログを打ちながら、オレンジ色のソファーの上で気持ちよさそうに眠っている庵寿ちゃんを眺めていると、やはり愛は受け取るよりも与えるものだなぁーと感じるのです。

 

 

 

★今日とあるお客様から『ラベンダー・アールグレイ・ティー・ラテ』というスターバックスの紅茶ラテのことを聞きました。

 

 

 

ラベンダーの香りのする紅茶ラテなんて!どんだけ癒されるのだろう?とっても興味あります。

 

 

時間が出来たらスタバへ行こう!っと。