今だから笑って話せる、ネタ的な記録です。
陣痛がmaxだったときのこと。
小部屋で旦那くんと母と私3人、張り詰めた空気の中、私の呼吸と雄叫びが響いていた。
旦那くんは、ひたすら黙々と私の腰をさすったり、お尻まわりを押したりしてくれる。
母はただ座ったまま、私が苦しむたびに眉間に皺を寄せて苦い顔をする。
私の正面のソファにいるから、その姿が気になって仕方なかった。
旦那くんがトイレに行くときには、その母が、代わりに腰をさすってくれるのだが…
手が冷たい!
さすり方も甘い!
押すリズムもさするタイミングも、完璧だった旦那くんとは雲泥の差。
しかも、毎回、"どの辺押せばいいの?"とか聞いてくるし。
私も、そんな母に優しく接する余裕なんて無く。
"もうなんでもいいからっ!黙って、呼吸にあわせて手を上下させて!"
と要求。
すると、何て言ったと思う??
"誰の呼吸にあわせるの?"
と。
呆れるというか、なんというか。
"私のに決まってるでしょ!!お母さんの呼吸に合わせてどうするのよっ?"
とキレる私。
母は、
"はいはい!そうよね。でも、○○さん(旦那くんの名前)の呼吸に合わせちゃたりして"
と笑いながらこう返したのだ。
もともと天然な母。そして、普段から冗談ばかりで盛り上がる我が実家の家族。
だからこの返しも普段なら笑えることなんだけれど、このときばかりは笑えるわけもなく。
旦那くんがトイレから戻ってきたので、即代わってもらった。
母はまた目の前のソファに座る。
しばらくすると、母、肩を震わせ始めた。
私は、さきほど自分が強く言いすぎて泣き虫の母が泣き出したのかと思った。
…そんなわけなかった。
なんと、母は肩を震わせて笑いを堪えているのだった。
(後で聞いたところ、母も私を出産する際の陣痛で、父に"自分の呼吸に合わせてさすってどうするのよ!"と怒鳴ったことを思い出して、同じことをしてる自分が可笑しく思えたらしい)
そんなこと知らない私はもちろん怒り爆発。
"何笑ってるのよ!!もういいから、視界から消えてっ!"
と吐き捨てた。
母はいそいそと移動し、私の後方の洗面台前のイスに座った。
これでイライラせずに済む、と思ったが…。
お昼ゴハンが運ばれてきて、食べる余裕なんてないから、洗面台の方へ置いてもらった。
すると母は、いそいそと立ち上がり、プレートに載ったお皿にティッシュペーパーを載せ始めた。
ティッシュボックスーは私の目の前のテーブルの上にあったのだが、母はそこから一枚ずつペーパーを取っては、洗面台の方へ行きお皿にかぶせ、また戻って一枚ペーパーを取ってはかぶせ、を繰り返し始めた。
食事に埃がかぶらないようにしていたようだが、今そんなこと気にしてる状況か?と私はイライラ。
しかも、私をイライラさせないようにか、そーっと、そーっと、動くその母
の動きが余計にイライラさせた。
静かにすわっていられないのなら、外に出ていてもらうほうがどれだけマシか。
ところが、最後の最後で、母は飽きてしまったのか、はたまた空気を和ませようとしたのか、旦那くんに話しかけ始めた。
私の合図なしに、陣痛計測器を見ながら、腰を押し始める旦那くんに感心したらしく、
"その機械でエコちゃんの陣痛来るのが分かるの?すごいねー!"
"お母さんにも見方わかるかしら"
と立ち上がり、計測器のそばまで寄って覗きこむ母。
旦那くん、迷惑だっただろうなぁ。
そんなことよそに、母は、旦那くんに
"これどうやって見るの?"
とたずねる始末。
旦那くんも優しいから、説明しようとするんだけれど、陣痛の波は次から次へと押し寄せるため、なかなか説明できない。
見兼ねた私、
"そんなの後でいいから!お母さん黙ってて!"
と言い放つと、母はまた指定の位置へ戻った。
と、こんな具合に、何の役にも立たない、いや、むしろ、お邪魔虫な母なのでした。
助産師さんにもね、母は
"まだ時間がかかりますかね?"
と聞いて、
"本人へのプレッシャーになることもありますから、お母さんも少し外へ出てらして、気分転換されたらどうですか?"
と遠回しに退出を促されてました(笑)
母も私の出産のとき、今は亡き祖母があまりにも口煩かったために、病院側とケンカになり、医師から
"あんたみたいな母親がいると、出てくるものも出て来なくなるから、帰ってくれ!"
と叱られたそう…
でも、心配だった祖母は院内に隠れてたらしいけどね(笑)
親子そろって、似るものですね。
と、こんな母ですが、今は大活躍してくれてます。
毎日夜ゴハンを作ってくれてます。
ありがたいかぎりです。
陣痛のときのエピソードも、今では旦那くんや父親交えての笑いのネタになっています。
母、ナイス!!
ちゃんちゃん♪