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忘れもしない1年前の事。
12月だというのに、めちゃくちゃ暖かい週末(確か20度位あった。記録的な温度)、海にも行かず(行けず)、机にしがみついていた。

これは、父の陰謀だった。
 「人数が集まらないと、地元での試験が開催できないから、お前も受けろ。試験代はおごってやるぞ。」

父はハーレ-に無線を積んで走りたかったのだ。

今どき、小学生でも携帯を持っている時代なのに、何故 無線だなんて...

とは思いつつも、今までまったく興味が無かった世界だったので、どんな物かと受けてみた。
(何事も、やってみないみてからじゃ無いと物事を判断するのが嫌いな性格。)

とはいえ、学制時代も一夜漬けで通してきた私が試験勉強なんてするわけも無く、ぶっつけ本番で挑んでみた。
1日目は、講習。 2日目に試験。

そして、会場へ向かってみたら...うじゃうじゃ人がいんじゃん!
なにが、人が足りんじゃ??

下は、小学校低学年と思われる子供から上は老眼鏡を片手に教本を呼んでいるおじいちゃんまで。

  騙したな...父。

丸1日、アマチュア無線とは云々.... 電波法とは云々... zzzz
(途中、気絶する。)

最後の頃に、先生がここは試験に出ますよぉ~っていう言葉で起きる。
(...が、寝ぼけていて良く分かっていない。)

家に帰ってきてから父がなぞった教本を熟読し、就寝。

翌日、試験本番。

父と父のハーレ-仲間と私の3人で、前日の試験ポイントを丸暗記。

 「はい、じゃぁ 試験開始!」

先生のかけ声と共に問題を解き始める。
流石に、ついさっき暗記しただけあって、記憶が新鮮。
以外と、スラスラ出来たよん。

そして、数日後... 【合格通知】がきた(笑)
父も父友も合格!

ってね...それからが大変。

父と父友がハーレ-で出かける度に、購入した家の無線とバイクの無線の調子を調べる為に親子で無線で会話だよ。。。

まったく...父の遊びの為に資格まで取ってしまったよ。。。

これも親子のコミュニケーションね。

良いのか...こんな三十路のシングルライフ...と、1年経ってから思う、今日この頃。