退院、84日目と85日目

 

 

 

  4月25日(木)

 

朝方、少しばかりお腹が痛いと言ったきりで、殆ど痛みがなくなり安心する。

 

お天気が良くなって、きーちゃんも大喜び。

 

 

お人形さんの枕を編んで、と言うので、5枚小さいのを編む。

早速、お人形遊び。

 

午後3時頃、絵を描いていたら眠くなったらしくて、30分ほど眠る。

 

 

今日はおばあちゃんが泊まりに来てくれる事になっている。

 

夕方、近くのお店にお使いに行ったり、電停までおばあちゃんを迎えに出たり。

一人では危ないからと、ママも後から行く。

 

 

おばあちゃんは6時半頃見える。

 

きーちゃんは一生懸命絵本を読む。

結構一年生が読む位上手に読む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  4月26日(木)

 

昨夜は暑くて寝苦しい夜。

きーちゃんもよく暴れた。(眠っている間、よく動き回る事)

 

おばあちゃんは早くお勤めに出かけた。

 

 

食欲が出たと言っても、以前の半分位。

何とか食べさせようと叱ってみるけど、駄目。

 

お昼寝は近頃毎日するようになった。

やはり体の調子が良くなってないのかしら。

 

 

何かにつけて機嫌が悪くなる。

午後雨になったのでマーケットに連れて行かなかったら、それにも怒っちゃって。

 

「何か欲しい、何か欲しい」と、在る物は食べない。

ジュースやクリームを欲しがる。

 

それでも、金魚運動、ロープリー風浴は嫌がらずにする。

 

 

お風呂に入って、頭を洗って、お人形も入れてあげて、休む前にお腹が空いたと、巻き厨子を3個も食べて眠る。

何と言っても、食欲が出る事が一番嬉しい。

 

 

 

今朝、小川宏ショー(TV番組)で「女の生きがい」について討論があった。

若い人は仕事だと言い、主婦は夫であり子供であり家庭であると言う。

 

ママの生きがいは何かしら?

 

今はきーちゃんが一歩でも快復への道を辿る事。

1ヶ月でも半年でも、生命が長引くことに全力をかけている事だと思う。

 

その為、本当の所、カオリちゃんやシゲちゃんの事、一日中思い出さない事がある。

この子が気分のいい時、気持ちの張りが緩んだ時、思い出す。

 

 

 

パパの足の怪我、体の具合、カオリちゃんの耳、シゲちゃんの口内炎、それぞれ治ったのかしら。

 

電話が思うようにかけられず、イライラしてしまう。

 

 

 

きーちゃんはみんなが来る日を指折り数えている。

 

きーちゃんと二人、のんびりしているようなのに体がダルいのは、どういう事かしら。

 

 

 

 

 

 

”のんびりしているようなのに体がダルい” のは、明らかに”慢性ストレス”状態だからです。

病気の子と二人で向き合う生活は、精神的にも肉体的にもかなりのストレスを伴うことと思います。

眠れない、食べられないのは日常茶飯事だったようですし…

 

慢性ストレスでは、ストレスホルモンの影響で、常に体の様々な機能は抑制され夜間の体内修復もなされず、少しずつ壊れて行きます。

 

母はそんな状態だったと思います。