その日の夕飯は

全く何も作る気にもならず

お腹も空かず。。

 

 

けれど子供達のために

何か作らなければいけません。

 

 

何やったら作れそう?

私のことを気遣って

そう聞いてくれたのは主人。

 

 

結局その日は

一品だったら作れる、という事で

餃子を作りました。

 

 

後になって思い返してみたら

よくあんな日に餃子なんて

食べたなぁ、と

ちょっと笑える話です。

 

 

そして次の日

私と主人の足は

京都の八坂神社へ向かっていました。

 

 

新年早々に

思ってもいない展開で

まだ初詣にも行けていませんでしたし

八坂神社は私たちにとっては

結婚式を挙げた

思い出の場所であり

ゆかりある場所でした。

 

 

不安と恐怖でもう

どうしようもないような精神状態。

家にいても何も手につかない。

 

 

八坂神社に行こう

 

 

そう思っていたのは

二人とも一緒でした。

 

 

普段からとりわけ

心の拠り所にしている信仰が

あるわけではありませんが

こんな時やはり人は何か神仏に頼り、

救いを求めたくなるものなんだなぁ、と

この時思いました。

 

 

八坂神社では

空気が清々しく感じました。

 

 

主人をお守りください

 

 

ただその事だけを

何回も何回もお願いしました。

 

 

八坂神社からの帰り道

鴨川の橋の上で

観光客のように二人で写真を撮りました。

二人のこの瞬間を

残さなければいけないような気がして。

 

 

四条河原町のTASAKIの前を通った時

ずっと欲しかったパールの指輪が

見えました。

 

 

今一番欲しいものは

主人の健康。

ガンじゃない身体。

それ以外に欲しいものなんて

何もないのだけれど

私は言いました。

 

 

絶対に治るから

二人で一緒に頑張ろう。

治ったらこのTASAKI

高いけど買ってね。

治った時のお楽しみね!

 

 

何か目標が欲しかった。

主人を元気付ける小さなこと。

 

 

今まで子供が生まれたとき

頑張った記念に

ちょっと奮発してアクセサリーを

プレゼントしてくれていた主人。

 

 

今回は治療を頑張って

何としても生きる。

乗り越えてみせる。

その先にある家族の未来のために

何でもいいから

頑張る理由づけになれば、と。

 

 

今の苦しい心境とは

かけ離れていましたが

カラ元気で主人にそう言う

私がいました。